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カテゴリ:街の風景写真館
水深1.2m、立って入浴する混浴温泉風呂「白猿の湯」で有名な花巻南温泉峡「鉛温泉 藤三旅館」お泊り記。
前回で一応終了ですが、チェックアウト後、周囲を少し見ましたので、ご紹介します。 まず、温泉滞在中に気になっていた、お部屋から見えたこの橋↓ 鉛温泉 藤三旅館 25 posted by (C)Traveler Kazu(再掲) 古そうだなあ~、良い形態の橋だなあ~と思い、行ってみました。 藤三旅館から急坂を上がり(ここまで宿の敷地)、道路(旧道だそうです)に出て右に進むとすぐです。 鉛温泉 藤三旅館 49 posted by (C)Traveler Kazu 華奢な欄干・・・。 親柱を見ますと橋の名前が判明。 布観橋(ふかんばし) 1964年3月竣工。前回の東京オリンピックの直前ですね。 いい味出してきています。 鉛温泉 藤三旅館 51 posted by (C)Traveler Kazu 親柱の左右には、多少の飾り気を持たせたコンクリート製の柵が設置されています。 駒止めを大きくしたような感じです。 当時はまだスチールフェンスは一般的ではなかったでしょうし、この下は急崖なので、板塀や木柵では不安だったのかもしれません。曲がりなりにも著名湯治宿入口の目の前ですから、実用・デザイン両方で気を使ったんじゃないかな?と思います。 鉛温泉 藤三旅館 50 posted by (C)Traveler Kazu 布観橋の上からは、藤三旅館旅館部の全体が見わたせます。 旅行の本によく載っている写真は、ここから撮られたものですね。 なお、この橋を渡った先は鉛の集落で、その先はどこにも通じていないそうです。 橋の見物を終えて、今度は県道の現道(バイパス)に上がりましょう。 鉛温泉 藤三旅館 53 posted by (C)Traveler Kazu 鉛温泉のバス停があります。 路線バス「湯口線」(イトーヨーカドー~花巻駅~新鉛温泉)の停留所ですが、花巻南温泉峡シャトルバスを利用する場合もここで乗下車し、バス停~藤三旅館間は別途、車で送迎ということです。ただし歩いても大した距離ではなく、乗った途端着いてしまうでしょう。 また、民家を挟んで隣の空き地には藤三旅館のワゴン車が停められていました。それ位の距離です。 このバス停、もう一つの顔を持っています。それは・・・ 鉛温泉 藤三旅館 54 posted by (C)Traveler Kazu 花巻電鉄 鉛温泉駅跡 現在は多少の民家が建ってしまっていますが、ここだけ道路敷きも周囲の空き地も妙に広いんです。それもそのはず、ここは、1969年(昭和44年)まで営業していた花巻電鉄軌道線(鉛線)(中央花巻~西鉛温泉18.6km)の「鉛温泉駅(2代)」跡なのです。 花巻電鉄といえば、道路敷きを軌道用地として借用していたため幅狭の電車(通称「馬面電車」)が走っていたことで有名で、「うまづら電車」は現在も保存車があるそうです。線路幅も762mm(※)のナローゲージ。ただし電車は多少幅広の車両も走っていたようです。 それから、「2代目鉛温泉駅」なのは、開業からずっと、鉛温泉駅は藤三旅館の目の前にあったそうです。そこは現在でも普通車が交差やっとという道幅で、路面電車が走っていたなんてのは驚きです。末期になってバイパスが出来、軌道や駅も一緒に移ったということです(Wikipediaなど参照)。 この時建設された駅は交換可能駅で、幅広のホームに三角屋根のおしゃれな駅舎があったようで、写真も結構紹介されています。検索して見て下さい。 (現在のバス停待合室は駅の名残ではないと思われます) 鉛温泉 藤三旅館 55 posted by (C)Traveler Kazu バス待合室内にあるベンチがこれまたレトロで、思わずパチリ! 花巻には「みちのくコカ・コーラボトリング」の工場がありますが、関係はあるのかないのか。 ※ナローゲージ:日本ではJRが採用している1067mmよりも狭いレール幅を指すのが一般的。 国内に現存する営業路線は黒部峡谷鉄道、四日市あすなろう鉄道、三岐鉄道北勢線のみ ちなみに、鉄道事業法による営業路線ではないが東京ディズニーランドの「ウエスタンリバー鉄道」、東京ディズニーシーの「エレクトリックレールウェイ」も762mmとのこと。 鉛温泉 藤三旅館 52 posted by (C)Traveler Kazu バス停の並び、鉛温泉への入口にあった由来看板です。 この鉛温泉バス停よりほんの僅か、というより、向かい側と言っても差し支えないところに… 鉛温泉 藤三旅館 56 posted by (C)Traveler Kazu 鉛温泉スキー場 花巻市営とみられるスキー場で、古いコースマップにはリフト3本が架設されていることになっていますが、現在はリフトは2本で運行されているようです。 勢いを付けすぎるとそのまま道路に飛び出してしまいそうなレイアウトですね。 スキー場巡りをされている方などのサイトを拝見すると、小ぶりな割に評判は上々のようです。 ちなみに、リクルートの「雪マジ!19」参加スキー場です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月24日 03時43分59秒
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