秋田市旧町村めぐり 寺内(てらうち)町 その2
地域センターになっている役場跡から50mほど歩いてきました。DSC_0335 posted by (C)Traveler Kazuこの道路は国道7号線と県道56号新国道に挟まれながらも、比較的交通量の多い路線になっております。バスの本数も多く、訪れるのに不便はしないでしょう。とても古い神社があります。DSC_0334 posted by (C)Traveler Kazu古四王神社・田村神社歴史はとても古く、平安時代に記録された『日本三大実録』の、「貞観7年」(865年)の項に登場している神社がこの古四王神社であるとされています。創建はさらに古く、658年頃、飛鳥時代の将軍阿倍比羅夫が祀ったのが始まりとされています。このような事から、武運の神様とされています。DSC_0336 posted by (C)Traveler Kazu明治神宮や平安神宮などの官幣大社を筆頭とする(※)近代社格制度においては、国幣小社に列せられました。これは、有名なところでは青森県の岩木山神社、神奈川県の箱根神社、熊本県の藤崎八幡宮などと同格でした。秋田県において官幣社に列せられた神社はこの古四王神社のみです。古い社格制度の「延喜式」には載っていませんので、歴史が明治政府を動かしたと見られています。※現在は、国の制度としての「社格制度」は廃止されています。※伊勢神宮は全ての神社の頂点とされ、格付け自体がなされませんでした。DSC_0338 posted by (C)Traveler Kazu階段を上がると、本殿です。社務所は、階段の下にあります。かつて国(大日本帝国)の保護を受けた社格の神社ですが、今は訪れる人もまばらで、ひっそりしています。しかし、やはり官幣社の風格が漂う神聖な雰囲気です。なお、かつての「官幣社」は、社格制度が廃止されて以降も、神社本庁により「別表神社」として、神職の配置や予算配分などで別格の扱いを受けているそうです。DSC_0337 posted by (C)Traveler Kazu田村神社古四王神社の境内社で、社務所の向かいに建っています。征夷大将軍坂上田村麻呂が、蝦夷征討の折にここで戦勝祈願をしたと伝えられています。わずか100m程度の範囲に見所が詰まっていた寺内地区ですが、足を伸ばせば秋田城跡(古代城柵)やいくつかの古墳、菅江真澄の墓、湧き水「高清水霊泉」などがあります。歴史散策にもってこいのエリアです。寺内地区・古四王神社秋田駅前(西口)より、秋田中央交通バス「寺内土崎線」「将軍野線」に乗り、「寺内地域センター前」下車。おおむね、1時間当たり3~4回運行。片道350円。秋田城跡へは、「護国神社入口」下車。国道7号線「港大橋入口」(スケート場)より、5分程度。駐車場は、古四王神社駐車場を利用できます。(地域センター駐車場は来庁者を優先して下さい)Wikipedia古四王神社近代社格制度秋田城跡坂上田村麻呂秋田県青年会館寺内神屋敷・港大橋入口交差点角