久しぶりに、炊いてみました。
このへんの郷土料理...
ていっても、
茶粥を郷土料理としてる地方って、
結構広いんかなぁ...。
ばあちゃんの味です。
ほっとします。
ここらあたりでは、
『おかいさん』というたら『茶粥』です。
一般的なお粥は、
『しらかゆ』と言うて厳密に区分されます。
たいがい、
このへんのヒトは、
病人の食うモンや、言うて、
しらかゆを嫌います。
ちなみに、
茶粥を多く食べる地域では、
食道がんになる率が高いそうですが...
ほうじ茶とか番茶で作るんですが、
ここらあたりでは、
茶粥専用のティーパックが売られてます。
たぶん、麦茶のティーパックとかより
ずっとずっとお高いです。
ひいちゃんが子どもの頃は、
手縫いの布の袋に、
粉末のお茶を入れて作ってたみたい。
『ちゃんぶくろ』という名称でした。
まずはお茶を煮出してから
お米を入れて炊く、
というやりかたもあるようですが、
ひいちゃんチでは、
お水にお米もお茶も一緒に入れて炊きます。
お米1号に対して、
お水1.5リットルくらい。
沸騰したら、1、2分してから
お茶を取り出して、
お米がやわらかくなるまで
終始強火で炊き上げます。
このとき、
かき混ぜるととろとろに、
かき混ぜないでいるとさらさらに。
さらさらのおかいさんも、
上品でエエんですが、
番茶ぶっかけたお茶漬けと大差ない感が
どうしてもぬぐえないので、
ひいちゃんはとろとろコテコテが好き♪
おかいさんを炊くとき、
表面にお茶のアクとお米のねばりで
マクが張るんです。
湯葉みたいなの。
食感悪くてイヤなんですが、
子どもの頃は、
これ食べたら強なるねんで!!
ハッタリかまされて、無理やり食べさせられました。
夏場は冷蔵庫で冷やして食べます。
よぉ冷えたおかいさんと、
白菜のお漬物。
朝ごはんはこれにて落着ですわ。
ひいちゃんが子どもの頃は、
好き嫌いが激しくて、
ホンマに白菜くらいしかよぉ食べませんでした。
今は、どっちかっていうと
きゅうりのヌカ漬け、
それも古漬けが好みです。
大好きやったばあちゃんを偲びつつ、
いただきま~す♪