バンクーバーのキム選手の得点と男子選手の得点の比較を目にしますが、私なりの男女無差別のランキング表を作ってみました。
男子と女子を一緒にするのはナンセンスだと思われるかもしれませんが、あくまで「私的な勝手なランキング」ということで。
ランキングに参加は私が勝手に選んだ男子6名、女子6名、合計12名。
ライサチェック選手(1)、プルシェンコ選手(2)、高橋選手(3)、ジョニーウィアー選手(6)、織田選手(7)、小塚選手(8)
キムヨナ選手(1)、浅田選手(2)、ロシェット選手(3)、長洲選手(4)、安藤選手(5)、鈴木選手(8)
※フリーでは男子のジャンプが8つ、女子のジャンプが7つですので男子のジャンプ基礎点&GOEを7/8で計算します。
※その他はショート・フリーともにスピン・ステップ・スパイラルの合計とします。
スパイラルは女子のみですが、男子はその分ステップが多く要素数は一緒ですので、そのまま計算します。
※演技構成点(PCS)の係数が女子ショートでは0.8、フリーでは1.6、男子ショートでは1.0、フリーでは2.0ですが、
ここは女子に合わせて、ショートでは0.8、フリーでは1.6で計算します。
ショート部門
金・プルシェンコ選手 銀・高橋選手 銅・ライサチェック選手
エレメンツが少ないため、技術点の高さが物をいうショートで、男子選手が上位に占めているのは順当ではないでしょうか。
しかし、注目は4位に食い込んだキムヨナ選手。
技術の基礎点では7位でありながら、GOEと演技構成点では1位です。
※技術点......8つの要素のうち、ジャンプは3つ、その他(スピン・ステップ・スパイラル(女子のみ)が5つ)
※演技構成点......SS...スケート技術 / TR...要素のつなぎ / PE...演技実行力 / CH...振付 / IN...音楽解釈
係数は女子で0.8、男子で1.0と異なるので、0.8で統一して計算してあります。
フリー部門
金・キム選手 銀・ライサチェック選手 銅・プルシェンコ選手
注目は技術点、演技構成点ともにダントツ1位のキムヨナ選手。
ショートと同じく技術の基礎点では7位で低めでありながら、GOEと演技構成点では1位です。
しかも演技構成点5コンポーネンツ全てにおいて1位であり、しかも、9点台という他の選手が出しえない驚異的な点を3つも!!
※技術点......男子のジャンプが8つ、女子のジャンプが7つですので男子のジャンプ基礎点&GOEを7/8で算出。
※演技構成点......SS...スケート技術 / TR...要素のつなぎ / PE...演技実行力 / CH...振付 / IN...音楽解釈
係数は女子で1.6、男子で2.0と異なるので、1.6で統一して計算してあります。
ショート・フリー総合
金・キム選手 銀・ライサチェック選手 銅・プルシェンコ選手
注目は総合でもダントツ1位のキムヨナ選手。
ショート・フリー別と同じく技術の基礎点では7位で低めでありながら、GOEと演技構成の高さでは驚異的です。
唯一救いなのは浅田選手が技術・その他(スピン・ステップ・スパイラル)で1位となっていることです!
あの芸術的な美しさはバンクーバーで世界一と認められました。
日本くらいです。浅田選手はジャンプのみでその他の要素が全てダメとか言っているのは。
よく「浅田選手が3AにこだわりGOEを稼ぐようなプログラム構成にしなかった作戦ミス」と責められますが、どんなプログラム構成したら、この異常なGOEとPCS攻撃に勝てるのでしょう?
技術点では圧倒的に有利なはずの男子選手ですら、簡単に順位が入れ替わってしまうほどのGOEとPCSだと言うのに。
浅田選手が「どうやったら加点をもらえるのか分からない」と涙を流したと言いますが、それは選手だけではなく、コーチやプロでも同じことでしょう。
キムヨナに勝てる点をもらえる方法など誰にも分かりません。
※技術点......男子のジャンプが8つ、女子のジャンプが7つですので男子のジャンプ基礎点&GOEを7/8で算出。
※演技構成点......SS...スケート技術 / TR...要素のつなぎ / PE...演技実行力 / CH...振付 / IN...音楽解釈
係数はショートで0.8、フリーでは1.6で統一して算出しています。
勝手に決めた部門別メダル
金・キム選手 銀・ライサチェック選手 銅・プルシェンコ選手
こうしてみると、技術の基礎点以外、全てにおいてキムヨナ選手がメダルを獲得しています。
つまりプログラム構成は並以下......にもかかわらず、GOEとPCSでダントツ......それが芸術性と美しさによるもの?
ステップ・スパイラルの芸術性・美しさにおいては浅田選手の方が上回っています。
この高得点の理由について納得のできる回答をした専門家にはお目にかかっていません。
技術点の方では一度も顔を見せていないロシェット選手が演技構成点の方では大活躍です。
選手別メダル獲得メダル数
金・キム選手 銀・ライサチェック選手 銅・プルシェンコ選手
金メダルの獲得数はやはりキムヨナ選手がダントツです!
勝手に贈る称号
・ジャンプの帝王 プルシェンコ選手 (全選手中、ジャンプの得点がもっとも高かったため)
・4回転(宇宙人)皇帝 プルシェンコ選手 (SP・FSともに4T-3Tを決めるなど他選手に追随を許さないため)
・トリプルアクセル女王 浅田選手 (史上初、女性で初めてSP・FS通じて3Aを3回も跳んだため)
・ダブルアクセル女王 キム選手 (得点を稼ぎやすい2AをFSで3回も跳んだため)
・果敢に挑戦王 小塚選手 (FSで4Tを成功させるなどもっとも難易度の高いプログラムに挑戦したため)
・世界一のステップ王 高橋選手 (素晴らしいステップで全選手中、最も高い得点を得たため)
・スパイラル女王 浅田選手 (芸術的なスパイラルで全選手中、最も高い得点を得たため)
・驚異的GOE女王 キム選手 (別次元と思われるようなGOEを叩き出したため)
・PCS総なめ女王 キム選手 (5コンポーネンツ全てにおいて最高得点だったため)
こうしてみると今更ながらに女王の凄まじさが良く分かります。
キムヨナ選手は男子の中に混じってもメダルを取れる......と言われますが、男女同じ条件で競って時、キムヨナ選手に勝てる男子選手はいるのでしょうか?
結論、バンクーバーは競技ですらなかった。
女王のためのアイスショーに過ぎなかった。
・五輪EXは決められた金メダリストのために用意されていた?
今のフィギュアの現状を広く知ってもらい、正すべきを正したいと望んでいます。
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