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カテゴリ:ドラマ
受験も迫り、弱点克服に取り組むように、と受験の神様、道子(成海璃子)が指導する。 広(長島弘宜)の弱点は、国語の物語文であり(実は、私も物語文の読解は苦手でした)
「主人公や登場人物の気持ちがわからない」 「どうやったら わかるようになるのですか」 と教えを請う広に対し、 「それは、自分で人の気持ちをわかるしかない。」 という道子。 クラスの友達はけっこう読書をして、共感した経験もあるようだが、広はそういう経験がないらしい。 そんなとき、最後の模試の直前に広の祖父、幸之助(長門裕之)が亡くなり、通夜や、葬式を通して、広は祖母(八千草薫)が泣いている姿、父、勇(山口達也)のしんみりとした顔、そして祖父が広に送ろうとしていた合格祈願のお守りとその中に入っていた写真などを見て、祖父の家族や自分を大切に思う気持ちや、家族の祖父への思いを知ることになる。 「試験よりも、今は祖父をちゃんと見送りたい」 という思いを道子に伝える。そして 「通夜や葬式は、亡くなった人を見送るというほかに、残された人がちゃんと生きていけるように励まし合うという意味もある。」 ということに気づく。 小学生が葬式に出て、そこまでの思いになるとは、出来すぎだと思うが、これは強い印象を持った経験として、受験に生きてくる。ということを言いたいのかもしれない。 通夜で涙を見せた道子も、自分にやさしくしてくれた広の祖母の気持ちを考えて泣いていたのだろうし、自分の家族に対しても特別な思いを持っているものと思われる。 模試を受ける他の二人、義嗣(森本龍太郎)、恵美(小薗江愛理)が、来ない広を心配すると、道子は、 「彼は今、試験よりももっと大事な時間を過ごしている。」 と教え、広には、模試を受けなかったにも関わらず、 「あなたは 早田中に合格するでしょう。」 と告げる。 近しい肉親の死に臨んで、自分を大切に思ってくれている人々がいて、そのおかげで今の自分がいる。そういう家族に対する感謝の心を持った広は、何ものにも変え難い前向きで健全な力とやる気を得たことだろう。 それは面接を始め、全ての教科に影響するはずで、だからこそ道子は、「合格する」 と言ったのかもしれない。 他の義嗣と恵美も模試の結果が出て、大幅に成績アップで目標の合格率50%以上をクリア。 こうして、3人は、受験に向けてやる気満々で年を越すことになる。 今回は、広の物語文の読解という弱点をどうするか というところが中心だったのですが、 作者の死生観が中心にあって、そこから発せられる物事の見方や感情をとらえるということでしょうから、それには実体験が最も有効であり、次に読書などによる擬似体験が有効でしょう。 しかも「肉親の死」は最も人と人との絆とか愛とかを体験する場であるということか。 でも、たまたま 祖父の死 ということがこの時期に重なったから経験できたので、もしそれがなかったら、広は弱点を克服できず、受験の神様も、”何の指導もできなかった”という結果に終わるのではないですか。その場合、神様はどうするつもりだったのかな? まあ、それはともかく、人の気もちを理解することは、教えてできるものではなく、自分で考えるしかない、というのはそのとおりなんでしょう。 やはりそれは実体験、擬似体験するしかない、ということで、 その一例を、一話ぶん使って示したということなのか。 次回は、道子が退学させられそうに? いよいよ道子の謎に迫る? でも何だか中学受験とは別の方向に話がいくような気もするのですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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