LX1の使用感 CCD編 その1
「言い切ってます」Panasonic DMC-LX1Copyright (C) 2006 GINJI, All Rights Reserved.えー、LX1の取扱い説明書に面白い文章を発見しました。「故障かな?と思ったら」というFAQに「再生した画像が粗い/ノイズが出る」の答えに「ISO感度が高い、またはシャッタースピードが遅くないですか?」とあり、対策として「ISO感度を低くしてください。ノイズリダクションを高にしてください。明るい場所で撮影してください」と案内しています。はぁ?シャッタースピードが遅くてノイズということは、暗い場所という表現なのか暗電流によるダークノイズなのかわかりません。それに暗い場所の撮影だから推奨されている高感度にして撮影するんだろうに感度を低くしろだとぉ?あげくのはてには明るい場所で撮影しろだとおぉ?それって無茶な答えじゃないですか?>パナソニックさんというわけで、LX1のCCDについて考察してみたいと思います。パナソニックのデジタルカメラは手ぶれ補正等ある意味コンシューマーが求める「機能」的な部分に対してある程度答えを出していると思います。唯一ノイズが多いという部分以外では(ー"ーii)比較検討しやすいと思って、黒別珍の上にコダックのグレースケール(小サイズ)を貼って撮影してみました。撮影条件は、1.屋外の安定した光で5000ケルビン2.広角28mm3.三脚使用4.MFでピント固定5.絞りはF2.86.気温-1度(笑)以上です。露出計で測光すると「ISO100で絞りF2.8シャッタースピード1/30sec」でした。ホワイトバランスは太陽さんマーク。ただし正確には太陽さんは5500ケルビン設定ですので、多少黄色めに出るでしょう。ま、許容範囲ってことで(汗)。その他設定は全てデフォルトです。カラーマネージメントですが、ひとまずPhotoshopで開くと「sRGB」が付いてくるので、それっつーことで。簡単なグレースケールの見方です。僕の記憶が確かならば(をひをひ)、「M」が濃度「0.75」であり18%グレーです。数字が違うと濃度は「0.1」づつ変化し、それは「1/3EV」に相当します。「A」は「M」より2 1/3絞り明るく、「B」は3絞り暗いということになります。ちなみに基準となるLabカラー的数値は、「A」が「96」、「M」が「52」、「B」が18」です。RGBカラー的かつsRGB的数値だと「A」が「243」、「M」が「124」、「B」が44」です。あ、もう一言二言。アップした画像は切り取りして縮小しています。しかし掲載する数値はオリジナルで測定しています。なるべく反射が入らないようにセットアップしたつもりですが、暗部の18および19の上の辺りに反射が入っちゃいました。うわわぁぁん。ISO感度別ノーマル露出の考察まずはグレースケールをご覧ください。ISO80 1/25sec F2.8 JPEG (L)ISO100 1/30sec F2.8 JPEG (L)ISO200 1/60sec F2.8 JPEG (L)ISO400 1/125sec F2.8 JPEG (L)まず画像を観察してみると、5500ケルビンのホワイトバランス設定ですが、撮影した状況はカラーメーター上で5000ケルビンでした。本来なら5500ケルビンの時「M」がニュートラルグレーにならなければならず、今回の5000ケルビンの状況では若干黄色に振られると思っていましたが、逆に青に振られました。何故でしょう。。。さて、露出に関して観察してみます。露出計の値をドンピシャに撮影していると仮定して話を進めます。なんて思いましたが実際「M」のLab値を比べてみるとほぼ「52」を示しています。ISO400は「55」と少々明るくなっています。つまり露出に関しては露出計が示す値を正確に記録していると言えそうです。これはマニュアル露出とヒストグラムを利用すればベリーグッドな画像確認装置付き露出計にもなりそうです。次に「A」のLab値を比べてみるとこちらもほぼ「96」を示しています。ということで中間グレーからハイライト部に関してはどの感度も2と1/3EVの階調再現性を持っていると言えるでしょう。次に「B」のLab値を比べてみるとISO400以外は「11」、ISO400は「15」を示しています。「Lab値18」を示す場所が「14」付近なのでちょっとシャドーのコントラストが高いと思います。今日のまとめとして、露出に関しては割と正確にしているということとシャドー部にコントラストをつけてメリハリある絵を作っていると言えます。ま、適正露出であれば「A」より上と「B」より下に若干の余裕があるので、デジカメカメラとして当たり前レベルのほぼ5絞り分は確実であり、このあと暗部明部に対してどれだけ強いのかを探ってみたいと思います。色温度に関してはもう少し別の角度から研究する必要がありそうなので、保留します(汗)ノイズとかラチチュードとか、かなりつづく・・・