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Voielactee@ Re:「硫黄島からの手紙」と加瀬亮(12/27) お久しぶりです。 よんでいるだけで感動…
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2004.11.24
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カテゴリ:アメリカ生活

数々の話題を提供してくれたT君は、明後日に帰国することになった。


(T君については、

8.13日記 「アメリカ就職事情 T君の例」

9.21日記「アメリカ就職事情 T君の続報」

をご参照ください)


アメリカで一緒に生活した友達が帰るときというのは、どんな友達であろうと寂しさを感じる。T君の場合でもそうだ。もし日本でT君と会っていたら、あまり印象に残る人間ではなかっただろう。しかし異国の地で知り合う日本人はどんな人であれ、大切にしたい。一つ一つの出会いが大きな意味をもつからだ。


■自分と向き合わないT君


彼と出会ったのは、1年半前だった。知り合いの女の子に彼氏ができたと聞いて、つれてきたのがT君だった。2人は大学のビジネスコースで知り合ったらしい。初めてあった時のT君が一番魅力的だった。年が一緒ということもあり、話もはずんだ。僕の長い長い話をよく聞いてくれた。


しかし就職活動を始めた今年の初め頃から、会えば会うほど彼の魅力が薄れていった。アメリカで就職活動した経験者として、すこしはT君の役に立ちたかった。読むべき本や考えるべきことなどいろいろアドバイスした。しかし、僕の言ったことは、全く理解してもらえなかった。


「うんうん、よく分かる。けど、僕には無理だよ」

「言っている事は正しいけど、僕は違う人間なんだよね」


T君は自分と正直に向き合わなかった。長所は?短所は?なにをやってきた?なにを学んだか?これら質問を投げかけたが、T君からまともな答えは返ってこなかった。僕がいろいろアドバイスしたことに対して、結局彼はなにも考えていなかった。それに気がついたとき、なんとも言えない残念な気分になった。


■ 4年半の留学生活を振り返って


彼が帰ることもあって、久しぶりにT君に電話した。日本に帰国する率直な気持ちとしては「憂鬱」みたいだ。「アメリカはさまざまな人種がいて、どんな人に出会うことができるけど、単一民族があつまっている日本はいやだ」という。(そんなことをいうT君だが、日本人以外の親しい友達を見たことも聞いたこともないのは気のせいだよな)


T君と1時間くらい話した中で、「あまり高い目標を設定するのではなく、ちょっとずつ向上する人生でありたい」といった。結局はアメリカに来た理由というのも、自分を向上させるために来たというのだ。じゃ、T君は何に向上したのか聞いてみた。



  1. TOEFL 300点という何もない英語力で、英語のニュースを見れるようになった。

  2. 自分なりの考え・意見を持つようになった。


4年半という長期留学生活で、この2点しか向上しなかったと思うとなんとも寂しいものだ。確かに英語のニュースを聞けるようになったのはちょっと向上したかもしれない。ただ、莫大な留学費(おそらく4年半の留学生活は1千万円はがかかるだろう)を考えると、あまりにも乏しい向上だ。T君のいうちょっとずつ向上するというのは、結局はアメリカに来なくてもできたことかもしれない。


この電話から、彼は重要なことを一つ学んだと感じ取ることができた。「就職活動をもうちょっとまじめにやればよかった」と後悔していることだ。T君は彼なりに学生生活は満足するものだった。図書館で一生懸命英語を勉強し、ビジネスコースでもしっかり勉強したとのことだった。しかし、プラクティカルトレーニングになってから、「就職活動にたいする考えは甘かった」と反省していた。


僕としては間接的に「甘いぞ」とメッセージを送っていたのに。。。まっ、やっと気がついてくれたことに意味がある。反省なくして向上なし。自分の弱さを知ってからこそ、失敗を繰り返さない。日本に帰ってからT君には就職活動を頑張ってもらいたい。


 






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Last updated  2005.04.28 13:11:53
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