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先日の柏崎トルコ文化村に関するニュースを掲載し、私もちょっと勉強してみた。
どうもこの問題は、当地では市長派対追及派の泥試合になってしまっているようだが、まぁ第三者の立場から見ればやはり柏崎市長は日本の恥を振りまいていると云わざるを得ないだろう。 この問題を追及している三井田市議のHPに詳しいが、この件でトルコ大使は市長に対し3回も書簡を送っている。なのに市側はその最初の二通が届いていないと云っている。PDF形式のファイルが市議のHPにあるので読めば分かるが、最初の二通を含め明らかにトルコ大使館から正式に送られたものだ。 なのに市側は届いていないか途中で紛失したかと曖昧な答弁に終始している。 私は柏崎市民でも新潟県民でもないのでトルコ文化村の帰趨について語る立場にない。また、この問題に関して三井田市議に対する嫌がらせや市議会に報告しないなどの行動も(極めて不自然だとは感じるが)それは柏崎市の問題であろう。しかし、トルコ大使に対する無礼な行為は、明確に国益を損ない、我々日本国民の品位を損なうものなので抗議しても差し支えないと考える。 その呆れた行為を列挙すると、 (1)大使館から郵送された書簡三通のうち二通を紛失または届いていないと述べていること. あまつさえ大使館側の責任を匂わせていること。 (2)問題が表面化するまで大使館に連絡を取った形跡が全くないこと。競争入札の中止要請に対 してもまともな回答をしていないこと。 (3)同国一等書記官が現地視察に訪れた際にも、アテンドを一担当者に任せて高位の者が応対し ていないこと。 (4)入札リストの中に、トルコの国父像が含まれていること。 等々、書いていて全く赤面するようなことばかり。 一国を代表して赴任している大使と、市町村の長とどちらが高位にあたるか、どちらが礼を尽くすべき立場にあるかこの市長は全く分かっていないらしい。しかも昨日今日誕生した新興国の大使ではない、実に100年以上も国交のある大国の大使である。その大使が送った書簡が二通も届いていないなど、わが国の郵便事情を鑑みて全く有り得ないではないか。 そしてとにかく恥ずかしい、国父像まで売却リストに乗っける無神経さ。もしこれがイランやイラクなどのもっと過敏な宗教観を持った国だったら、一体今頃どうなっていただろうか。 太平洋戦争中、天皇の写真は「御真影」と呼ばれ、命をかけて死守し決して敵軍に渡してはならないとされた。今の日本人にはそうした意識が薄れてしまったが、他国の旗や像を粗末に扱うことは、それだけで外交問題に発展したり戦争に繋がったりするのだ。柏崎市が国父像を売却リストに載せたことは、トルコ人の尊厳を土足で踏み躙ったに等しい。 友人に聞いた話だが、ヨーロッパ旅行でトルコに行った人達は皆口々に同国を誉めるのだという。理由はもちろん様々だが、一致しているのはとにかくトルコ国民が日本人に対して非常に敬意を持って接してくれるということ。地球上にそんな国は他に殆ど存在しないよ・・・ とにかく市長は柏崎市議会においてこの問題をきちんと説明し、トルコ大使に対する非礼を公式に詫びるべきだ。やってしまったことはもとに戻らないが、せめてきちんと詫びることで、これ以上の非礼と恥の上塗りを防いでいただきたい、と切に願う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月27日 16時06分06秒
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