デジデリオ ラビリンス
昨日、親戚の典ちゃんから、おいしいモツの煮込みを頂いた。「のりこ」つながりと言うことで、今日は、以前、笑店でもご紹介した 森下 典子さんの本を、もう一冊ご紹介します。森下さんの真面目さが 心地よかった「日日是好日」とは打って変わって、この本「デジデリオ ラビリンス」は、森下さんが、自分の前世を観てもらい、それを確かめるべく 旅にでるお話です。観て下さった方は、空間デザイナーの 宗玄 松子 さん。本当かどうかなんて、私にもわからない!と言いながら、宗玄さんに観えたのは、ルネッサンス時代、イタリアのフィレンツェで活躍していた彫刻家のデジデリオ。イタリアで調べるための 肩書きなどない森下さんは、残る手段は、ハッタリしかない!と悟り、自分で肩書きをつくることに-紹介文を書き、スイス銀行に勤務している友人夫妻に、正式な文書の書式に則って、英訳してもらう。それに、日本女子大学時代お世話になった、国文学者の青木 生子(たかこ)先生に、サインをして頂く。青木先生も、英文の大学名と校章の入った便箋と封筒まで用意して下さっていた!前世を調べたところで、何も役にもたたない。 究極の遊び。と森下さんは仰っていましたが、一緒に真剣に遊んでくれる仲間がいらっしゃるなんて、素敵ですよね。ルネッサンスは、黒死病の時代に花咲いた。迫り来る死の恐怖にさらされていたから、よみがえりを切望し、生を賛美したのか、「再生」の概念があって、[re] [ri]という「再」の意味の接頭語が付く言葉が大流行したという。復活「rinascimento」私も、復活できますように。---------------------------------最後に、森下さんの旅の感想を ご紹介して終わります。「人間は どこから来て、やがて どこへ帰るのかわからない。 けれど、どこから来て、どこへ帰るにしても、 人生は 心からしたいと望むことを するためにある。」「デジデリオラビリンス―1464・フィレンツェの遺言」 (楽天広場では、在庫なしでした)