カテゴリ:花
Gentiana andrewsii Gentian Family (Gentianaceae) リンドウ科 お花 1~1.5 inches (2.5~4 cm) 草丈 1~2 feet (30~60 cm) Native James Long Park, VA 2005.10.19 ************************************** 昨年(2005年)秋、アップルさんの情報のおかげで見ることが出来ました。ガイド本を頼りに、私も随分あちこちの公園へ出かけて探し回りましたが、ここ以外では見ることが出来ず。リンドウの中では最もポピュラーとあるのに、さんざん苦労したことを思い出します。馬糞をカワしながら、お花を堪能してきました。 Fringed Gentianのところでも触れましたが、一般名・属名は共に、紀元前180年~167年に存在したイリュリア王国(現バルカン半島西部)の最後の王ゲンティウスに由来します。『博物誌』を記した古代ローマの博物学者プリニウスによると、あるリンドウの根に催吐薬・下剤・強壮剤などの医薬的効果があると発見したのがゲンティウス王だとか。が、しかし、これに1000年先立って、蛇や犬に噛まれた後に用いるという医薬的効能を記したパピルスがエジプトで見つかっているそうです。カタカナでゲンティウスとあると間違えてしまいそうですが、Gentianの発音は「ジェンシアン」です。 類似種は他に、本種にそっくりなBlind Gentian (G. clausa)。北方の地域に多いNarrow-leaved Gentian (G. linearis)はウエスト・バージニア州の山間部が南限。明るい青いお花を咲かせるSoapwort Gentian (G. saponaria)はせっけん水のような汁を出し、中西部に分布。明るい青~ライラック色のStiff Gentian (G. quinquefolia)はメイン州南西部~フロリダ州、オンタリオ州南部~ミズーリ州・ルイジアナ州・テネシー州南部にかけて分布します。 『プリニウス博物誌(植物篇)』『プリニウスの博物誌(全3巻)』『プリニウス博物誌(植物薬剤篇)』『私のプリニウス』 James Long Park, VA 2005.10.19 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/10/06 12:00:58 PM
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