4月9日の日記に
乳幼児のテレビ・ビデオ長時間視聴は危険!!と書きましたが、その後これらの説を否定するような意見もだされていましたが、テレビ視聴が死活問題の業界のたわごと、情報操作だと思っています。
今度は世界で最も信頼されている医学誌のひとつ「Lancet」に悪影響が発表されました。
JTがタバコのテレビ広告を自粛してから、テレビドラマなどでのヒーロー、ヒロインなど目立つ存在の出演者の喫煙シーンが倍増しているそうで、今でもその傾向は続いているようですので、番組内容も吟味しないとダメだと思います。
韓国の放送局のKBSとSBSは、喫煙シーンが視聴者の喫煙欲求を刺激するという各種の研究結果が出ていることを受けて、02年12月からすべてのドラマの中に喫煙シーンを入れないことを決定したそうで、日本より先進国でした。
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1日に2時間以上テレビを見る小児は、成人後に心疾患、脳卒中などの心血管障害の候補者となる可能性が高いことが、英国医学誌「Lancet」7月17日号掲載のニュージーランドの研究で判明した。
オタゴ大学の研究者らが1000人を上回る小児を3歳から26歳まで追跡したところ、小児期および思春期に1日2時間以上テレビを見ていることと、過体重の17%、血清コレステロール上昇の15%、喫煙の17%、健康不良の15%において関連性が認められた。主任研究者のRobert J. Hancox博士は、テレビを1日1時間から2時間に制限するよう勧告している米国小児科学会(AAP)の考えに同意し、実際には1時間未満が望ましいとする。
またテレビが小児の精神状態に及ぼす影響を調べた米国における別の研究では、3歳時でのテレビを見る時間と7歳時における注意欠陥障害の発症率の増加、暴力的な振る舞いの傾向とテレビ番組における暴力シーンの量との関連性が明らかになった。研究を行った小児病院および地域医療センター(シアトル)の小児科医Dimitri A. Christakis博士は、番組によるタバコの美化がのちの喫煙につながることも指摘している。
米国では小児の30%は寝室にテレビがあるため、潜在的な危険性にもかかわらず、子供がどのくらいの時間、何を見ているかを知らない親がほとんどである。しかし、研究によってテレビの害に関する証拠がさらに明らかになったことで、両親には子供がテレビの前に座っている時間のみならず、見ている番組の内容にも注意することが重要となっている。
(出典:HealthDayNews)