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テーマ:シャンパン大好き。(391)
カテゴリ:シャンパーニュ
ドン・ペリニヨン[2004] ひさびさに家ドン。 たまに飲むたびに思うのは、よく言われている量と質の両立と、それとはちょっと違った意味での歩留まりのよさ。 ものすごい本数が、全世界にばら撒かれるのでしょうが、おそろしく悪い環境は別として、多少の輸送の疲れには左右されない造りに思えます。 昨夜の瓶の状態もまあ、レベル的にはBくらい。で、開けたては酸が立ち、また瓶の最後のほうでは、アフターが思ったほど綺麗に伸びてくれないのですが、中盤は見事にドンペリしていて、ブリュレな香ばしさと厚めの酒質で、払った値段なりのパフォーマンスを見せてくれます。 よくメルセデスにも例えられますが、構成要素である太めで多めの酸が、頑丈なシャーシと衝突安全性?を確保していて、完璧な保存でなくとも、そこそこの美味しさを担保してくれるのだと思います。鈍感力が高い? その酸に見合った果実味のものをアッサンラージュして、ドサージュで調えているのでしょうが、このBレベルだとおそらく、寝かせて、あの素晴らしい熟成シャンパーニュになるのは難しいのだと思います。 エノテークを始めとした、高価な庫出しより、健全に熟成したノーマルドンペリのほうが美味しいという話は、10年以上前に、あるワインバーのオーナーから聞かされました。その方は「いちばん美味しいワインはロマネ・コンティ、いちばん美味しいシャンパーニュはドンペリ」と言ってました。月に1億円以上ワインを買ったことがあるそうなので、おそらく真実には近いのでしょう。私が飲んだ古いアタリのドンペリは、78と70の2ヴィンテージで、確かに極ウマでしたが、ハズレの悲惨な味も複数回ありました。お金があれば、庫出しの特別キュヴェが安心なのでしょうね。 まあ、そういった意味では、初期的ドンペリでありましたが、これでも自分にとっては背伸びシャンパーニュ。充分に満足しました。 ちなみに、ちょうど2年前に飲んだ、モエ・シャンドンのヴィンテージ2004年は、状態がとてもよかったせいもあるかもですが、昨夜のドンペリの2004年とは、大きな差がない味わいだった気がします。モエは、ヴィンテージとノンヴィンとの味の差を、いちばん感じるメゾンかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年05月13日 13時15分04秒
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