最近、もう一つのWeblogの為に、1kmほど北にある世田谷区の家庭菜園に時々出かける。やはり、菜園は菜園、住宅地や草原では見かけない農業上の害虫が居る。その中で最も典型的な農業害虫だと思ったのが、ウリハムシである。ニガウリを除くウリ科作物には集っているが、その他の野菜には全く付いていない。かなり敏感なハムシなので、人が近づくと直ぐに飛んで別の作物に移ることがあるが、やがて本来のウリ科作物に戻る。
そのウリハムシが、何故か我が家の庭に現れ、一泊してまた何処かへ去っていった。
ウリハムシ.色は違うが同属のクロウリハムシに体形はそっくり
(2008/09/06)
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同属の
クロウリハムシや別属だが姿が似ている
ウリハムシモドキなどはかなり広範囲の植物を食べる。しかし、このウリハムシはウリ科専門の様である。我が家には、ウリ科植物は雑草を含めても1種も生えていない。何故やって来たのか知るよしもないが、まァ、生き物のすること、時として意外な行動を取ることもあるのだろう。
ウリ科の大害虫だが、我が家にウリ科植物は無い
腹が大きいので雌であろう(2008/09/06)
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写真で見ると少し茶色っぽいが、肉眼では真っ赤に近く見える。ウリハムシモドキと較べるとずっと色鮮やかで、綺麗と言えば綺麗である。
ハムシを前から見ると同じ様な顔をしているのが多い
(2008/09/06)
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しかし、どうも我が家に現れるハムシは同じ様な形のものが多くて面白くない。ハムシ科には10以上の亜科があり、日本には700種以上が棲息するが、これまでに掲載したのは、ヒゲナガハムシ亜科(ウリハムシ、
クロウリハムシ、
ウリハムシモドキ)、ノミハムシ亜科(
ルリマルノミハムシ、
テントウノミハムシ)、クビボソハムシ亜科(
キバラルリクビボソハムシ、
キベリクビボソハムシ)の3亜科7種に過ぎない。ハムシ科の中にはトゲハムシ亜科、コブハムシ亜科(ムシクソハムシ)、カメノコハムシ亜科の様な変わった連中も居る。もう少し変わったハムシが現れないものであろうか。
ハムシでもやはり斜め前からが一番写りがよい(2008/09/06)
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すっかりグチになってしまったが、無い物ねだりをしても仕方がない。その内、ハッとする様なハムシの現れることを期待して、地道に庭の偵察をするしかないであろう。