|
テーマ:日々自然観察(9878)
カテゴリ:昆虫(蝶)
蛹をよく見ると、もう羽化直前である。昨年キチョウの羽化を観察したとき、背中に黒斑が明瞭に透けて見える様になってから約6時間後に羽化した。背中にある黒斑の見え方は、その後羽化するまで変化がなかったので、この蛹は多く見積もっても6時間以内に羽化すると考えられる(実際、その後40分以内に羽化した)。
その羽化直前の蛹の左右に、2頭の雄が仲良く?留まっている。 当然、考えられるのは、羽化待ち即交尾である。先に羽化した雄が羽化してくる雌の前で待っていて、雌が羽化したら直ぐに交尾すると言う図で、虫の種類は忘れたが、これまで何回か写真を見たことがある。 調べてみると、キチョウでも例があり、蛹に留まって待っているところと、その後交尾している写真とを並べているサイトもあった。
しかし、羽化して来たのは黄色味の強い個体(下の写真)で、どうも雄の様である。上の写真との間には約45分のズレがある。雄と言う明確な証拠はないし(今思えばキチンと調べれば良かった)、その45分間の間に交尾した可能性もある。 しかし、時々雄の個体がやって来て周りを飛ぶが、どうも雌雄の仲と言う感じではない。また、交尾をする形勢もまるでない。
雌が羽化して来るのを待っているのであれば、雌の蛹からフェロモンでも出ていて、それにつられて雄がやって来たと考えられる。しかし、雄が出て来るのを雌と間違えたとすると、一寸面倒なことになる。 雄の蛹も集合フェロモンの様なものを発散するのか、或いは、キチョウの成虫が自己の蛹の形を先天的に知っていて、目視で蛹を見付けてやって来たのか?? 何れにしても妙な話である。今後、同様の光景を見付けたら、シッカリ観察しようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[昆虫(蝶)] カテゴリの最新記事
|