|
テーマ:日々自然観察(9939)
カテゴリ:昆虫(蝶)
蛹をよく見ると、もう羽化直前である。昨年キチョウの羽化を観察したとき、背中に黒斑が明瞭に透けて見える様になってから約6時間後に羽化した。背中にある黒斑の見え方は、その後羽化するまで変化がなかったので、この蛹は多く見積もっても6時間以内に羽化すると考えられる(実際、その後40分以内に羽化した)。
その羽化直前の蛹の左右に、2頭の雄が仲良く?留まっている。 当然、考えられるのは、羽化待ち即交尾である。先に羽化した雄が羽化してくる雌の前で待っていて、雌が羽化したら直ぐに交尾すると言う図で、虫の種類は忘れたが、これまで何回か写真を見たことがある。 調べてみると、キチョウでも例があり、蛹に留まって待っているところと、その後交尾している写真とを並べているサイトもあった。
しかし、羽化して来たのは黄色味の強い個体(下の写真)で、どうも雄の様である。上の写真との間には約45分のズレがある。雄と言う明確な証拠はないし(今思えばキチンと調べれば良かった)、その45分間の間に交尾した可能性もある。 しかし、時々雄の個体がやって来て周りを飛ぶが、どうも雌雄の仲と言う感じではない。また、交尾をする形勢もまるでない。
雌が羽化して来るのを待っているのであれば、雌の蛹からフェロモンでも出ていて、それにつられて雄がやって来たと考えられる。しかし、雄が出て来るのを雌と間違えたとすると、一寸面倒なことになる。 雄の蛹も集合フェロモンの様なものを発散するのか、或いは、キチョウの成虫が自己の蛹の形を先天的に知っていて、目視で蛹を見付けてやって来たのか?? 何れにしても妙な話である。今後、同様の光景を見付けたら、シッカリ観察しようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[昆虫(蝶)] カテゴリの最新記事
アーチャーンさん、あたしも見ましたよ、似たような場面を。
あたしが見たのは、 さなぎの上に、羽化したキチョウが居て、 何度もそのキチョウに、求愛している雄が居たのです。 羽化したてのほうは、まだ、飛ぶこともできない、 しわしわの状態でしたので、 雄のキチョウは、隣の木の葉に止まって、 彼女の羽が開くのを、我慢強く、待っておりました。 ・・・がっ、困ったことに、 この日はどうしても出かけなくてはならず、 あたしも、その後を知らないのです。 見たかった~、すご~く、見たかった~っ。 今度見たら、きっと、その後の展開を撮ってまいります。 アーチャーンさんのほうが、早いかも?*^^* 羽化寸前のさなぎに来たのに、 生まれたのも雄、というのは、面白いですね^^; 彼らのこと、もっと知りたくなりました*^^* (2008.09.27 14:29:16)
昨年ナミアゲハで似たような経験しました。
羽化したばかりの♀に早速♂がやってきました 何時間も交尾が続き、♀がたまらず♂をぶらさげて 飛び立ちましたが♂は離れようとしません・・・ http://plaza.rakuten.co.jp/kazurayoyo/diary/200708170000/ (2008.09.27 17:47:27)
子孫繁栄のためですね・・・
羽化待ちの2頭のようすが 微笑ましい~です。 ♀の羽化でしたら争奪戦もありえたわけですね。。。初めて知りました。面白いです。 (2008.09.27 19:11:27)
彼女をさがしキチョウくんたちの努力には頭が下がります。でも、恋は実らなかった・・・・。
その後彼らは新しい彼女に会えたのかな? 羽化してすぐ交尾したメスはその後すぐにタマゴと生むのでしょうか? 3枚目の写真があまりにもよくできていて合成のようです。 自然の不思議、おもしろいです。 (2008.09.27 21:43:52)
こっこれは!
うちのように飼育箱で羽化してカーテンで羽を伸ばす、では思いもよらぬ光景! でもアゲハが羽化してから羽が伸びきり ぱたぱたぱたっと羽を震わせるまで 半日以上かかる時もあります。 キチョウでは羽のサイズも違うし その時間がもっと短いかも、ですが よくそんな時間、待ってますね~(@o@) フェロモンのなせる業にしては 雄だったとは…^^;ですが。 興味深い写真、拝見させて頂きありがとうございます! (2008.09.27 22:43:30)
夢のはしさん
>アーチャーンさん、あたしも見ましたよ、似たような場面を。 >あたしが見たのは、 >さなぎの上に、羽化したキチョウが居て、 >何度もそのキチョウに、求愛している雄が居たのです。 >羽化したてのほうは、まだ、飛ぶこともできない、 >しわしわの状態でしたので、 >雄のキチョウは、隣の木の葉に止まって、 >彼女の羽が開くのを、我慢強く、待っておりました。 >・・・がっ、困ったことに、 >この日はどうしても出かけなくてはならず、 >あたしも、その後を知らないのです。 >見たかった~、すご~く、見たかった~っ。 >今度見たら、きっと、その後の展開を撮ってまいります。 >アーチャーンさんのほうが、早いかも?*^^* ----- 残りの蛹5~6個を、どうやらスズメが食べてしまった様で、無くなってしまいました。夢さんの方が早そうです。 >羽化寸前のさなぎに来たのに、 >生まれたのも雄、というのは、面白いですね^^; ----- 雄かどうか未確認です。雄だと、本文にある様に難解な現象になります。 >彼らのこと、もっと知りたくなりました*^^* ----- 大いに観察して下さい。写真も撮って。 (2008.09.28 17:13:53)
ukon6624さん
>昨年ナミアゲハで似たような経験しました。 >羽化したばかりの♀に早速♂がやってきました >何時間も交尾が続き、♀がたまらず♂をぶらさげて >飛び立ちましたが♂は離れようとしません・・・ > http://plaza.rakuten.co.jp/kazurayoyo/diary/200708170000/ ----- 羽化後にこう言う風になるのは、良くあるのことです。特に珍しくありません。 (2008.09.28 17:20:52)
るる555さん
>子孫繁栄のためですね・・・ >羽化待ちの2頭のようすが 微笑ましい~です。 >♀の羽化でしたら争奪戦もありえたわけですね。。。初めて知りました。面白いです。 ----- 本当に雄なのかが問題なのです。雌ならば、別におかしくありません。 (2008.09.28 17:21:53)
クーン43さん
>彼女をさがしキチョウくんたちの努力には頭が下がります。でも、恋は実らなかった・・・・。 ----- 本当に雄だったのか分からないのが問題なのです。 >その後彼らは新しい彼女に会えたのかな? >羽化してすぐ交尾したメスはその後すぐにタマゴと生むのでしょうか? ----- 何回も交尾してから産卵する種類もいますが、キチョウの場合はどうなのか、分かりません。 >3枚目の写真があまりにもよくできていて合成のようです。 >自然の不思議、おもしろいです。 ----- 背景が建物なので灰色になっています。やはり、鉢を動かして背景を緑にすべきだったか・・・。 (2008.09.28 17:26:44)
snowrun29さん
>こっこれは! >うちのように飼育箱で羽化してカーテンで羽を伸ばす、では思いもよらぬ光景! > >でもアゲハが羽化してから羽が伸びきり >ぱたぱたぱたっと羽を震わせるまで >半日以上かかる時もあります。 >キチョウでは羽のサイズも違うし >その時間がもっと短いかも、ですが >よくそんな時間、待ってますね~(@o@) ----- 翅さえ伸びてしまえば、まだ飛べなくても交尾するのでは・・・。キチョウの場合は、翅が伸びるのには6分半でしたが、固まるまではかなり(数時間?)かかる様です( http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200710150001/ )。 >フェロモンのなせる業にしては >雄だったとは…^^;ですが。 >興味深い写真、拝見させて頂きありがとうございます! ----- 本当に雄だったのかが問題なのです。 (2008.09.28 17:31:49)
アーチャンさん貴重なキチョウの・・・
モンキチョウは白が♀黄色が♂ですよね 他にもヤマキ蝶も白♀黄色♂等のキチョウは多いですが 赤外線カメラの映像では明らかに♂♀の違いが分かります 多分ですが赤外線で♂は♀を蛹であっても見分けられでしょうから写真の蛹は♀のような気がします 9月の写真ですからキチョウは成虫で越冬し翌年産卵するので秋型で羽化したばかり、まだ成熟しておらず交尾時期が早かったのでは? とも考えられますが・・・ キチョウを観察する時は赤外線写真も必要なのですかね 自分で撮った事がないので分かりませんが・・・ 虫の色彩と人の色彩感度が大きく違うのでしょう (2009.09.13 02:53:58)
テフテフさん
>モンキチョウは白が♀黄色が♂ですよね >他にもヤマキ蝶も白♀黄色♂等のキチョウは多いですが >赤外線カメラの映像では明らかに♂♀の違いが分かります ----- 赤外領域で違いますか、なるほど。昆虫は紫外域を識別できると言う話は聞いていたのですが。 >多分ですが赤外線で♂は♀を蛹であっても見分けられでしょうから写真の蛹は♀のような気がします >9月の写真ですからキチョウは成虫で越冬し翌年産卵するので秋型で羽化したばかり、まだ成熟しておらず交尾時期が早かったのでは? >とも考えられますが・・・ ----- 家の辺りでは、もう1化します。11月中ならば、羽化可能だと思います。 >キチョウを観察する時は赤外線写真も必要なのですかね >自分で撮った事がないので分かりませんが・・・ ----- 赤外線撮影は濃いRフィルター、或いは、赤外線専用フィルターを付けなければいけないので、感度が非常に低くなり、接写はかなり難しいと思います。赤外線ストロボでもあれば良いでしょうが・・・。 >虫の色彩と人の色彩感度が大きく違うのでしょう ----- 余り勉強していませんが、可視スペクトルが人間とはかなり違う様です。 (2009.09.13 10:46:48) |