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テーマ:日々自然観察(9965)
カテゴリ:昆虫(テントウムシ)
コクロヒメテントウの成虫は全体に黒っぽく、鞘翅の先端近くの辺縁(お尻の辺り)だけが茶色い(雄は前頭も茶色い)。ところが、写真のヒメテントウではお尻付近に茶色の部分が認められない。葉の表面に近い部分だけ色が違って見えるが、これは鞘翅自体の色ではなく、反射に拠るものであろう。 また、図鑑を見ると、鞘翅の先端部(お尻の先)が少し飛び出る感じである。しかし、写真では、撮影の角度の問題もあるかも知れないが、その様には見えない。 要するに、余りコクロヒメテントウらしくないのである。しかし、幼虫は我が家で屡々見かけるから、その成虫も当然居る筈である。コクロヒメテントウと名を入れたのは、その程度の理由に過ぎない。甲虫図鑑には、図からは殆ど判別できない様なヒメテントウがズラリと並んでいる。表題を「ヒメテントウの1種(コクロヒメテントウ?)」とした所以である。
写真のヒメテントウの体長は2.5mm。以前紹介したクモガタテントウよりも少し大きいが、全身に毛が生えているので、何かボワーとした写真になってしまう。以前紹介したハムシダマシと同じく、撮る側にとっては嫌な相手である。 何か捉え所のない内容になってしまった。しかし、ヒメテントウ(テントウムシ科ヒメテントウ亜科)と言うのは、普通のテントウムシとは異なり、この様に毛が多く、丸いが縦長の小さな、余りテントウムシらしくないテントウムシであると御理解頂ければ、今日の目的は達せられたことになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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7月25日の幼虫をもう一度拝見させていただき
あの 白い幼虫が黒いコクロヒメテントウに変態したのかも!と 嬉しく思いました。 背中には、毛があるのですね。。。 (2009.08.07 20:34:58)
隠遁の術、とは、
大変な命がけの術ですね☆ とはいえ、命の危険を感じた時に、 逃げるために使う術ですから、 そもそも命がけなのですね・・・^^; じっとしている様子が、このお写真から、 「本当にじっとしています」と、びりびり感じ取れるみたいで、 思わずにこにこ笑ってしまいました。 子どもの頃と、大人になってから、 見た目が激しく変化する生き物、というのは、面白いですね。 ご本人(人ではありませんが)が、 行動するのに、戸惑いはないのかな、と、 素朴な疑問をいだいてしまいます。 アーチャーンさんに出会った幼虫さんが、 「こんなに大きくなりました」と伝えるために現われたなら、感動的ですね*^^* (2009.08.07 22:14:18)
るる555さん
>7月25日の幼虫をもう一度拝見させていただき >あの 白い幼虫が黒いコクロヒメテントウに変態したのかも!と 嬉しく思いました。 ----- 何れにせよ、コクロヒメテントウも同じ様な感じの虫です。 >背中には、毛があるのですね。。。 ----- ヒメテントウ亜科全体に共通します。 (2009.08.08 08:50:11)
以前、うちの庭でもコクロヒメテントウの幼虫を見つけました。
テントウムシの幼虫ということでびっくりしたのですが、まだ親には会っていません。隠遁の術の所為ですね?!(^^ 個体差と種の別というのもシロウトにはなかなか難しいです。 (2009.08.08 08:52:31)
夢のはしさん
>隠遁の術、とは、 >大変な命がけの術ですね☆ >とはいえ、命の危険を感じた時に、 >逃げるために使う術ですから、 >そもそも命がけなのですね・・・^^; ----- この手の術を使う甲虫類は沢山居ます。ゾウムシ、ハムシ、コガネムシの仲間にも居ます。体が硬いのと小型なので(小型だと空気抵抗がずっと大きくなる)、落ちたショックは大したこと無いでしょう。 >じっとしている様子が、このお写真から、 >「本当にじっとしています」と、びりびり感じ取れるみたいで、 >思わずにこにこ笑ってしまいました。 ----- 少し顔が見えますが、他のジッとしているテントウムシと同じ様な顔をしています。 >子どもの頃と、大人になってから、 >見た目が激しく変化する生き物、というのは、面白いですね。 >ご本人(人ではありませんが)が、 >行動するのに、戸惑いはないのかな、と、 >素朴な疑問をいだいてしまいます。 ----- 芋虫が蝶になる方がもっと段差が大きいのでは? >アーチャーンさんに出会った幼虫さんが、 >「こんなに大きくなりました」と伝えるために現われたなら、感動的ですね*^^* ----- まァ、余り擬人的は解釈はしない方なので・・・。 (2009.08.08 08:54:51)
marinesnow2525さん
>以前、うちの庭でもコクロヒメテントウの幼虫を見つけました。 >テントウムシの幼虫ということでびっくりしたのですが、まだ親には会っていません。隠遁の術の所為ですね?!(^^ ----- 実は、この日は多分同じ個体を数回見かけたのですが、写真を撮れたのはこの1回のみです。他は、ポトリと・・・。 >個体差と種の別というのもシロウトにはなかなか難しいです。 ----- 素人だけではありません。同一種の個体差とされていたのが、研究が進むにつれ別種となった例は沢山あります。逆に別種と思われていたのが、実は同一種であったと言うこともあります。専門家がボーダイな数の同一種の標本を集めるのはそれ故です。 (2009.08.08 09:00:36)
成虫で2・5mmのヒメテントウムシ
しかもこの黒さでじっとされたら 私にはそれと認識できるか、と不安が。 最近、眼科でドライアイと言われて薬をさすここ数日 ベランダでもあまりの光線のきつさについ眼を細めてしまいます。 そんなであまり図鑑とか確認が…のとこ 北八ヶ岳の虫たち、ありがとうございました<(__)> (2009.08.08 23:58:22)
snowrun29さん
>成虫で2・5mmのヒメテントウムシ >しかもこの黒さでじっとされたら >私にはそれと認識できるか、と不安が。 ----- 形が綺麗な楕円形なので、ゴミや虫の糞と間違える可能性は余りありません。 >最近、眼科でドライアイと言われて薬をさすここ数日 >ベランダでもあまりの光線のきつさについ眼を細めてしまいます。 ----- 瞳孔が開き過ぎなのでは? (2009.08.09 09:58:43) |