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テーマ:日々自然観察(9879)
カテゴリ:昆虫(甲虫)
このハムシ、今まで我が家で見たことがない。しかし、今年は4月からチョクチョク出没していた。かなり敏感なハムシで、何時も近づくだけで逃げられてしまい、中々写真が撮れない。今日の写真も、正面からの撮影したものを除いて、非常に不安定な姿勢で撮影したので、焦点が少しずれていたりするのだが、まァ、御勘弁願いたい。
この様な「首」(前胸)が細く、全体的にも細長いハムシは、先ずネクイハムシ亜科かクビボソハムシ亜科に属すと思って良い(他亜科にも多少あるが・・・)。前者は後者よりも触角の基部が接近しており、触角は糸状で細長い。また、後者では前胸背板が中央部で明確に括れる。
アカクビボソハムシは鞘翅斑紋の変異が極端なハムシで、真っ黒に近い個体から、黒斑を全く欠くものまである。Webを参照すると、カワリクビボソハムシと云う和名もある様だが、「カワリ」は「変わり」で、斑紋の変化が多いことから来ているのかも知れない。 しかし、頭部や胸部の色に変異はない。また、脚は全て黒色である。
保育社の甲虫図鑑に拠れば、食草はツユクサとのこと。我が家にはツユクサが沢山生えているので、それを目当てにやって来た可能性が大である。 クビボソハムシ亜科の昆虫は、一部を除いて、単子葉植物を食草とする。以前紹介した、キバラルリクビボソハムシも寄主はツユクサであった。ツユクサを食草とするクビボソハムシには、他にも数種ある。何故、こうもツユクサに集中するのか些か不可思議ではある。
最近は漸く暖かくなって来た。植物もその成長速度を急に増した様に見える。庭を飛び交う虫の数もかなり増えてきた。やっと人の住む環境になったと、ご満悦の今日この頃である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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