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カテゴリ:道路
先日、平成19年度における北海道開発局の事業概要が発表された。
この概要に基づいて今年度の北海道の事業整備が行われるため大変重要な事項である。 主要事項に下記の5点が掲げられている。 1.安全で質の高い食料の供給基地としての役割強化 2.豊かな自然環境の保全・継承と観光立国の推進 3.成長力・競争力の強化に取り組む地域を支援する基盤づくり 4.少子高齢化・人口減少社会にふさわしい豊かな生活環境の創造 5.安全・安心が確保された地域社会の形成 <解説> 1は北海道の農業、漁業の安定化と食の安全を守るための衛生環境の整備が主である。 2は知床の世界自然遺産のような自然環境との調和を目指す地域づくりや、環境保全・循環型社会の構築(例:下水熱を利用した融雪施設の整備)。シーニックバイウェイなどの観光地づくり支援である。 3は物流効率化の向上を目的とした国際空港、多目的国際ターミナル、高速道路網の整備。札幌、旭川などの都市の重点的整備である。 4は高齢者対応公営住宅(シルバーハウジング)の供給や子育て支援サービスを目的とした支援住宅の供給など福祉政策の充実。バリアフリーを意識したユニバーサルデザインに満ちた地域づくり。 5は災害・事故対策である。災害対策としては、治水施設整備や多目的ダムの建設、防災公園の整備など。事故対策としては、ランブルストリップスの整備など。 今年からの目玉的な事業整備は見当たらないが、全体的に社会の流れを意識した方向性を汲んでるように感じる。近年の公共工事予算削減に基づき、土木業界全体がコスト縮減を前面にした社会資本整備を行っているのだが、一般の人々にはなかなか伝わりにくいようである。公共事業の透明性が叫ばれ、事業説明などが頻繁に行われるような昨今、素晴らしい社会づくりを国民全体で目指そうではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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先月の、「プレス技術」を読みましたが、日立金属の高性能冷間工具鋼、SLD-MAGICのトライボロジー特性は凄いですね。微量の油をぬったセミドライ状態で、摩擦させるとまるで先端技術のDLCのような自己潤滑性が出るなんて。耐摩耗性も高いのでコーティング費用分コストパフォーマンスが良く、耐荷重能も2500MPaぐらいに高強度でいろんな転動・摩擦・摺動部品にも使えそうだ。
(2013/02/09 07:48:09 PM) |