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ヤンスカ@ Re[1]:時は流れても、私は流れず(08/26) gate*M handmadeさん うお~!お久しぶり…
furu@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) 勝手に匿名コメントを残し、怪訝にさせて…
furu@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) やっぱり元気やったな!? 良かった。

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2009.05.08
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カテゴリ:本、あれこれ
本日2本目の日記

といっても、私の読書メモ。
連休中に図書館から色々借りてきた。


恩田陸「酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記。
これは大の飛行機嫌いの著者の、初めての海外取材体験記録。
イギリス・アイルランドを周っておられる。

私は、この2カ国未体験。
ブロンテやジェーン・オースティンや
アガサ・クリスティの作品やホームズ作品などで
想像だけはたくましくしてきているけど。

飛行機大好きな私にとっては、著者の怖がり方が新鮮で可笑しかった。
そして、普通の旅日記と違い、
作家らしく、持参した本から話題がふくらみ広がるのが魅力。
そっか~あの小説には、こういう体験が生かされてるのかなんて
思いながら読み進められた。


で、恩田氏の本から読みたくなって以下3冊。
「英国貴族に出会う旅」 津野志摩子
「エヴァ・トラウト」 エリザベス・オウエン
「終わりなき夜に生れつく」 アガサ・クリスティ

私は多分、一般常識レベル以上に英国貴族関係に強い。
自慢にもならん知識だけどね。
身分のことやら、貴族の暮らしやら。
なぜならば、若い頃のお気に入りの妄想に
「貴族と結婚する私」というのがあって、
熱心に研究したから(笑)。

イギリスって、もんのすごい階級社会なのね。
私には英語の会話の特徴を聞き分けるのは無理だけど
現代でも、貴族の英語はちゃうらしい。

そうそうミステリチャンネル熱愛視聴者の私は
「ポアロ」も「ホームズ」も何度でも観るのだけど
今、キテるのが「リンリー警部」なのだ。
伯爵の称号を持つ警部と、労働階級出身の女性巡査部長が
事件を解決するシリーズ。
謎解きもだけど、登場人物や物語の背景が魅力的。
警部をやってるナサニエル・パーカーが
私のイメージ通りの貴族っぽい。

話はずれたけど、
「エヴァ・トラウト」は、本当にハッとさせられた物語。
めっちゃ不思議な主人公が、不気味ながら惹きつけるのなんのって。

「終わりなき夜に生れつく」は、私的に
ノン・シリーズの中では傑作と思ってる作品。
アガサ・クリスティって天才!
何度読んでも、ストーリーにのっかって楽しめるんだもんなあ。


あとの1冊は、
晶文社が出している「21世紀の日本人へ」というシリーズから
「坂口安吾」。
『日本文化私観』『敬語論』『新カナヅカイの問題』『不良少年とキリスト』の
4本のエッセイがおさめられている。

『不良少年とキリスト』
太宰治の死に寄せた文章なんだけど、
再読してみて、涙が止まらない。
以下、引用。

******************

 太宰は、悲し。ローレライに、してやられました。
情死だなんて、大ウソだよ。魔術使いは、酒の中で、女にほれるばかり。
酒の中にいるのは、当人ではなくて、別の人間だ。
別の人間が惚れたって、当人は知らないよ。
 第一、ほんとに惚れて、死ぬなんてナンセンスさ。
惚れたら、生きることです。

******************

私の中では
坂口安吾って、ものすごくけったいなオッサンというイメージがある。
大胆なんだか小心者なんだか、
天才で奇人で、率直な人。

太宰治へのメッセージは、愛と友情に満ちているからこそ
辛くて、苦い。
「生きてナンボ」という坂口安吾の魂の叫びは、
今の時代のグラグラな人達にも読んで欲しいなと思う。


以上、おつきあいいただいて、ありがとう!  





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Last updated  2009.05.08 18:28:23
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