テーマ:政治・社会問題(2927)
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一昨日決起集会の様子をアップしましたが、1000字以内に収まらず、書こうと思っていたことが書けませんでしたので、続編として今日載せたいと思います。 解雇経過報告の中に次の文があり、これは重要だと思うので、引用させていただきます。 ✴✴✴✴✴✴✴✴✴✴✴✴ 〇日本IBMロックアウト解雇の背景と本質 米国IBMの世界的な戦略である2015ロードマップは、2015年までに一株利益20ドルを達成しようとするもので、2009年の一株利益水準を倍増させようとするかなり無理のある戦略です。これを下支えするために100%子会社である日本IBMは、成長のなくなった日本市場において利益率のみを倍増させるため、労働者に対する、不利益行為、無理な人員削減、労働強化、労働条件の改悪などをほしいままに行っています。 その中心となる労務政策は、徹底した成果主義を職場に持ち込むので、経営責任を労働者の自己責任に転嫁、、組合を無意味化し、労働強化・労働条件改悪・人権侵害を勧めるものです。退職強要は面倒だと言わんばかりに手間ひまかけない人員削減手法として、ロックアウト解雇を乱発。これは整理解雇の逸脱、解雇権の乱用です。 2012年に米国本社から送り込まれたドイツ人社長は、日本IBMを1万人以下にするとした大リストラ計画を進めていると言われ、今年第1四半期の米IBMの経営不振をきっかけに一気に人員削減が進められました。アベノミクスの波を利用し、解雇自由化の毒見役となることでTPPへの先鞭をつけるのも、もう一つの狙いとみられます。 ✴✴✴✴✴✴✴✴✴✴✴✴ やはり米本社の圧力が強いのですね。人権無視しても、法に反しても、解雇を進めるというのですから。 経営者は人員を削減する前にもっと利益を上げることを工夫すべきです。中小企業が、どんなに苦しくとも解雇せずに、技術を磨き利益を上げることを考えているのとは正反対です。経営者の給料分まで労働者に分配しているところだってあるではないですか。 それを、競争であおり立て、相対的に成績の悪いものの賃金を下げ、上のものの賃金を上げ、格差を広げ、挙句の果てに解雇する。こういう会社は戦々恐々絶えず恐怖におののき、仕事の能率だって悪くなる筈です。営業成績だって、上がらなくなる筈です。そしてそれはまずいという組合は邪魔だから、潰すというのですからたまったものではありません。 日本IBMは従業員を大事にする、福祉の充実した会社という触れ込みだったではないですか。それが、会社の利益を得るために人員削減しか考えられない会社になり下がったのですね。 達成不可能な利益を追求するというのも、資本主義の末期的な症状です。利潤追求のためには何をしても良いという考え方は、人間性に反します。 このように資本主義のもっとも発達した形は、全く人間性を無視したもの、民主主義を否定したものとなるのだと、私は思います。 労働者は団結し、立ちあがって、この非人間的なもの、反民主主義的なものと闘わなくてはなりません。それ以外に未来を築く方法はないと思います。 この前の決起集会はそれを確認したものだと私は思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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