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「渡されたバトン(さよなら原発)」の試写会へ行きました。 この映画は「日本の青空」シリーズの3作目です。「日本の青空」第1作目は戦後、日本国憲法の草案作りに奔走した人々を中心に憲法ができるまでの過程をその家族を交えながら描いたもので、憲法はアメリカから押し付けられたものという説をひっくり返す実話に基づいた、画期的なものでした。 見たあとの清々しさを忘れられません。第2作は忙しい時期で見られなかったのですが、今度で第3作目。これも実話に基づいて、原発設置に反対した住民運動を取り上げたものです。 [あらすじ] 1969年春、過疎化の進む巻町(新潟県)に異変が起きた。出稼ぎ大工と行商で細々と食いつないできた角海浜地区の地価がなぜかね上がり始めた。 老舗割烹旅館「珊瑚屋」を経営していて情報源に事欠かない五十嵐家に、どこかの企業が角海浜にレジャーランドを開発するらしいという朗報が舞い込み、皆期待に夢を膨らませる。 ところが6月、北東電力が巻町に原発建設を計画していると「新潟日報」がスクープ。 膨大な補助金で寂れた街が息を吹き返すと力説する議員や町議員もいたが巻町民の多くは戸惑った。原発そのものをよく理解していなかったからだ。 北東電力は巻原発計画を公表(1971年5月)。何十億円もの協力金や補償金に群がる人々は、あの手この手で計画を推進し始める。 町が、人が、家族が変わっていった・・・ (以上「ちらし」より) その間、スリーマイル島の原発事故、チェルノブイリの原発事故があり、町民たちは、「お金より命が大事」と目覚めていくのです。 1994年10月自営業者らが「巻原発・住民投票を実行する会」を結成。 1996年8月住民投票実施、投票率88.3%、原発反対61.22%、賛成38.78% 2003年12月東北電力は「計画断念」の声明。 4半世紀に渡り反対運動が繰り広げられました。様々な紆余曲折があり、ドラマですから、「珊瑚屋」の家族のドラマが盛り込まれ、お金に目がくらんでいた人も、町のボスに気兼ねをしていた人も良心に目覚め、反対に回っていく心の動きも面白く描かれていました。 坪260万で土地を買おうという誘惑にも屈せずに、「命が大事」と原発反対を貫いた町の人々の正義感に拍手するばかりでした。 脚本 ジェームス・三木、監督 池田博穂。制作「日本の青空3」製作委員会。 市川では10月2日(水)市川市文化会館小ホールで3回上映されますが、全国で上映される予定です。お近くで上映の際はぜひご覧になると良いと思います。前売り券1000円・当日券1500円ですから前売り券を手に入れられた方が良いと思います。 ✴✴✴✴✴✴✴✴✴✴✴✴ 恐れ入りますが、日本IBMによる「ロックアウト解雇とたたかう仲間を支える会」入会の方法などはHOMEに書いておきましたので、どうぞご覧になってくださいませ。
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