テーマ:☆詩を書きましょう☆(8365)
カテゴリ:詩
3月23日のブログでは旧作「挽歌」を載せるのが恥ずかしく止めてしまったのですが、まだそのときお付き合いしていなかったブロともさんも大勢いらっしゃるので、それではなんのことやらわからないので今日載せさせて頂くことにしました。
挽歌 -亡き夫に捧げるー
そめいよしの開く時 君みまかりぬ 花のとんねるくぐりて 退院するやと 夢見しものを
南蔵院の 枝垂桜を仰ぎ見て ふと振り向けば 君微笑まん
四万六千日 浅草寺のほほづき市 君の声して 選ぶ一鉢
君の姿見えぬ悲しみ 見えぬ姿に語りかける 心の虚ろ
田中正造に傾倒し 渡良瀬遊水池ダム化反対に没頭せし君の 遺されし資料 未だ手をつけられず
そこここに 立居振舞いし君の魂(たま) 送り火に乗りて 旅発ちぬらし
わが肩をしかと抱きて 君発ちぬ 泣き濡れるわれを しかと抱きて
入院していた病院のすぐ近くに南蔵院というお寺があって桜の名所でした。いつも桜の蕾のついた枝をくぐって病院通いをしていたものです。 これは亡くなった年の新盆が終わってすぐに書いたものです。この時の気分を表現するには文語体しかないと思って、文語体で作りました。 追記ーどういうわけかこの詩は2012・11・11の私のブログに載っているのですが、その時まだお付き合いしていなかったブロともさんも大勢いらっしゃいますので。
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