テーマ:☆詩を書きましょう☆(8380)
カテゴリ:詩
紫木蓮 庭に木を植えるとき迷った 白木蓮にしようか 紫木蓮にしようか
白木蓮の清楚さも 紫木蓮の優雅さも捨てがたい ふと田舎の庭を覗いた時のときめきが 紫木蓮と決めたのだが
それは親しいものに付きまとうように 私にまとわりつき離れない 二〇一一年の震災の時から そういう関係は深くなっていった
春が近づきつぼみが膨らむと 咲き出る日を待ちわびる
ふっくらとつぼみが膨らんで わずかに花を開く時が一番美しい どこかで飛びたったひな鳥が すっと降り立つ瞬間の姿 その姿を見逃すまいとする
それは東北の海から飛び立ち その枝に降り立った娘
赤紫の花びらは娘の着物の色 今にも花開こうとしている蕾は ふっくら膨らんだ娘の頬
四月の風は枝を揺する まるで揺りかごのように by ドレミ・どれみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
情景が目に浮かびます。
素敵な詩ですね^^ (2019.07.16 06:55:29)
なんて素敵な詩でしょう!!!
とても感動しました。 きっとこの詩を目にされた方の中には、亡き娘さんに重ねて読まれた方もいらっしゃることでしょう。 ドレミさんの美しい心が、詩の中に現れています。 (2019.07.16 07:43:33)
naomin0203さんへ
読んで下さってありがとうございます。 東日本大震災のことがまだ目に焼き付いています。 どれだけ多くの人が肉親を亡くされたことでしょう。 流された娘がきっと花になってまだ生きていることでしょう、 と言いたかったのですが…。 (2019.07.16 22:41:01)
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