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天の王朝

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白山菊理姫

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2024.03.12
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カテゴリ:不思議な世界
アテネ滞在は二泊三日でしたから、残すところあと二日です。
今回は英国のキュー王立植物園で出会った「風の神様」のご招待だったのですから、何か風に関係のある場所がいいのでしょう。
そう思って探し出したのが、風の神の塔があるローマン・アゴラ(ローマ時代のアゴラ)でした。

でもローマン・アゴラでは、一時間もあれば見てしまえます。
何しろ丸一日時間がありますから、もうちょっと足を伸ばしても大丈夫そうです。
アテネから日帰りで行ける場所をガイドブックで探しながら、その日(10月1日)は眠りに就きました。

翌朝目を覚まして、どこへ行こうかとfurafuranさんと相談していたら、彼女は私がガイドブックの右下のほうを見ている映像を夢で見た、と言います。
ガイドブックの右下ですぐに思い浮かんだのが、スニオン岬です。
アテネからバスで2時間の場所にありますから、十分に日帰りできます。
そうと決まれば、スニオン岬への行き方をガイドブックで調べます。

どうやら海沿いの道を行くルートと内陸のルートがあるようです。
当然、景色がいいのは海側のルートのほうですよね。
私はそのとき、バスは30分に一本あるとガイドブックに書いてあるから、すぐにバスに乗れるだろうと高をくくっていました。
でも実は、内陸と海側の両方合わせて30分に一本だったことを後で知ることになります。

宿泊しているホテルからバス・ターミナルまでは遠かったので、比較的近くにある、海側ルートのバスが通るという停留所からバスに乗ることにしました。
ギリシャ語がさっぱりわからない私たちは、悪戦苦闘しながら、スニオン行きと見られるバス停にたどり着きます。

そのバス停には、先着とみられる男性が2人待っていました。
本当にスニオン行きのバスが停まってくれるのでしょうか。
私はその2人にここがスニオン行きのバス停かどうか尋ねてみることにしました。

先にバス停で待っていた2人は、イスラエルから来たヨセフとロイという20代の若者でした。
そしてこのバス停がスニオン岬に行くバス停に間違いないと言います。
これでひと安心です。
彼らはすでに15分待っているというので、あと15分ぐらいでバスが来そうだな、とその時は思いました。

ところが、それから20分経っても30分経っても、一向にバスは来ません。
日本でしたらバスの時刻表がありそうなものですが、どこにもそのようなものはありません。
私たち2人だけなら、不安がつのって、スニオン行きはあきらめていたかもしれませんが、4人だとそうした不安もどこかへ行ってしまうのが不思議です。

待っている間中、私たちはずっとヨセフとロイとおしゃべりをしていましたから、まったく退屈もしませんでした。
旅は道ずれ、ですね。
ヨセフはアラブ系(セファルディム?)でNGOのような団体でアナリストをやっていると言っていました。
ロイはヨーロッパ系(アシュケナジム?)で、今年兵役を終わったばかりだとか。
2人は前日にアテネ市内のユースホステルで偶然出会い、意気投合して一緒にスニオン岬に行くことにしたのだそうです。

ヨーロッパでよく見かけるバッグパッカーさんですね。
私も20代のころはバッグパッカーとして、ヨーロッパや日本の各地を放浪いたしました。
そうこうするうちに、実に私たちがバス停に来てから45分弱、彼らがバス停に来てから1時間弱経ったころに、オレンジ色のバスがバス停の前で停まってくれました。
やはり一時間に一本しか(奇しくも今私たちが住んでいる所と同じです)バスはなかったんですね。
ヨセフたちはほんの数分遅く到着したので、前のバスは行ってしまった後だったのでしょう。
でもそのお陰で、私たちは楽しく待ち時間を過ごすことができました。
ありがとう。

バスはとても快適でした。
私たちが座った右の座席からは途中、アポロ・コーストと呼ばれる、アッティカ半島の風光明媚な海岸線を楽しむことができました。
そして空には、スニオン岬を手で指し示すような雲が・・・。



写真中央右下寄りにデジカメのレンズが写り込んでいるのは、ご愛嬌です(笑)。

バスに揺られること約1時間、ようやくアッティカ半島先端にあるスニオン岬が見えてきました。



写真左端の岬の上にそびえている建物がポセイドン神殿です。
やってきた方向を振り返ると、このような風景が広がっています。



岬の反対側の風景はこんな感じです。



湘南でもよく見かけるリュウゼツランが生えていますね。

そしてこれが、ポセイドン神殿です。



風が強いためでしょうか、雲がスーッと伸びて行きます。
この日はちょっと不思議な雲が多かったです。

極めつけは、この写真でしょうか。



ポセイドン神殿を撮ったものですが、写真中央下に海の神ポセイドンの象徴ともいえる三叉の矛(トライデント)が写っているように見えます。



何かポセイドンからメッセージがあるのかもしれませんね。

そもそも風の神とポセイドンの関係は何なのでしょう。
旅行から帰ってきてから調べたのですが、ポセイドンはゼウスの兄か弟だったみたいですね。
そして一説には風の神アイオロスの父親であるともいいます。
大地を揺らし、暴風雨を起こすことから、人間からは畏怖されたとされています。

そうすると、ポセイドンはまさに風を操る力があったということになり、キューガーデンで見た風の神アイオロスの神殿は、ポセイドンにつながるヒントであったとも解釈できそうです。

ポセイドンにはまた、巨人神族の娘レトを助けてデロス島へと導いたとの神話も残っています。
ここでデロスと風とポセイドンが結びつくんですね。

どうやら今回の旅のテーマは、ポセイドンをめぐる歴史とも深く関係しているようです。
おそらく日本神話のスサノオとも関係があるのではないでしょうか。
(続く)





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最終更新日  2024.03.12 11:25:12
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