『とげとげ』を読みました!
児童会(学童クラブ)のおやつの時間に、1冊づつ本を読んでいます。昨日は、内田麟太郎さんの新刊、『とげとげ』を読みました。とげとげ価格:1,400円(税込、送料別)私が初めて読んだとき、胸がぎゅっとしめつけられ、心の奥まで深く入り込んでくる絵本でした。読みはじめると「なーんだへんなの」「おんななの」といつもの調子で突っ込みをいれていたこどもたち、「いじめられていました」「あいつはなかまじゃないぞ」という絵本の言葉を読むとお菓子を食べる手がとまり、シーンとなりました。残念ながら、日ごろの生活の中のこどもたちは、人が傷つく言葉を平気で口にすることが少なくありません。私のほうから「自分が言われたら…」ということを話しても、なかなか同じようなことが続いて、手ごたえがないことが多いのです。とげとげの行く末を案じるような表情で、ほとんど言葉もなく最後まで聞いていた子どもたちの姿をみて、この絵本を読んでよかったと思いました。だれにでもとげはある、そのとげをねかせることができるかできないかなのでしょう。そのことに気づかせてくれる出会い、人とのつながり。この絵本に出会えてよかったです。この絵を書いた、佐藤茉莉子さん、山形県鶴岡市の出身で、同郷の方でした。とげとげが見た海、とげとげとトムがみた夕日が沈む海は、故郷の海のいろでした。