神戸在住
『長いトンネルを抜けると、 そこが神戸だった。』 高校卒業とともに住み慣れた東京から 神戸へ移り住む事になった辰木桂。 彼女は文学部美術科に通う大学生。 彼女の大学生活そして神戸での日常を描いた青春物語。 (講談社 アフタンーンKC 全10巻) “辰木桂”という大学生の日常が淡々と描かれているだけで、特に何が起こるというわけではないのだが、 それが妙に趣深い感じがして面白い。 友達の“林君”が語る震災ボランティアの話(3巻他)とあこがれの絵描き“日和洋次”との別れの話(7巻他)は その中でも特に読み応えあり。 “日常”って一口でいうけど それは一人一人違う物であって 他の人から見ると“非日常” ということも多々ある。 そう考えてみると “日常”も少しは面白くなるか・・・どうかは分からないが 可能性はある。