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カテゴリ:学校
さて,昨日の記事の続きですが…
この業界で世間一般的に思われている 「えこひいき」について私見を述べるつもりでしたが 前ふりの段階で終わってしまいました…(^_^; 要点を簡単にまとめると… ひいきしていなくても 第三者から見ればそう見える場合が多い 生徒の側からも生来のものとして 教員に可愛がれるタイプもあれば 積極的に生徒の側から気に入られようとする場合もある… もちろん,誤解のないように言えば 別に学校でなくてもどこの世界でもある話です。 人は他者との関わりで生きる動物ですから 他者とうまくやっていくためには 恋愛感情とは関係なく 他者に対して愛想を振りまきます 会社なんかで仕事をうまくやっていくには 普通に行われていることですよね ではなぜ,「ひいき」が学校社会特有のように思われているのか? それは,他の社会と階層の構成比が異なるからではないでしょうか? 例えば,会社であれば,ピラミッド状のヒエラルヒーで構成され 自分の出世などの利益のために自分の階層より上位に媚びを売ったり 特定の部下をひいきにすることは珍しくないと思います。 学校社会が大きく異なるのは,基本的に生徒と教員という 階層しかないのとその構成比がアンバランスであるということ もうひとつは,授業なんかが典型ですが, 人間相互が接し合わないと成り立たない社会… 例えばモノを作ったり売ったりする会社とは違うということです… つまり,少数の教員の中で多数の生徒の中から ひいきをしたり,逆に気に入られようとする生徒が出ると 他の社会に比べると目立つのです… 「○○さん,また××先生のところへ質問に行ってる…」 という普通の行為でも,ひいきに取られたりすることがあるし 似たようなことを経験した人は多いのではないでしょうか? さて,実はここからが本題なのですが 大学入試には推薦入試というのがありますが, 中でも「指定校推薦」という大学から割り当てられたものがあります。 これは,校内審査を合格して大学に推薦してももらえれば 面接などの推薦入試を経て大学に入学することが出来るというものです。 さて,もちろん,無尽蔵に推薦入試の定員があるわけではありませんから 大学・学部によっては校内選考をパスするために 熾烈な争いが繰り広げられます… もちろん,評定平均値という学力基準値を巡って 学力向上の戦いを生徒同士で行ってくれるのは構わないのですが… 生徒会役員をやっていると有利とか ○○部所属だと××大学には有利… といった噂が生徒間に飛び交い その挙げ句に… ○○先生に気に入られると推薦される… と言った噂からその先生に熱心に質問に行ったり 添削をお願いしたり…ということもあるようです もちろん,生徒本人は純粋にその先生を慕って 質問に行っているかも知れません… でも,周囲から見ると「ひいき」のように見える… 学校ならでは状況かもしれません さて,その推薦会議ですが 会議上で参加した先生は それぞれ自分がひいきにしている生徒を 推薦枠に入れるために丁々発止のやり取りを行う… わけはありません! 確かに総合的に評価を行い 学校の代表として推薦するわけですから 学力が全てというわけではありません。 しかし,客観データとして比較できるものを 基準にすることが前提ですし, そうでないと,恣意的な推薦を行ってしまいます。 学校が学ぶ場である以上最優先されるのは 学校の代表として推薦するに相応しい学力を持っているのか そして,相応しい人物なのか…ということだと思います。 例えばスポーツ推薦なんかは学力とスポーツを置き換えて 考えれば分かりやすいのではないでしょうか… ←励みになりますのでクリックをお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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