CMに踊らされるな!合成洗剤編・4
8月15日の続きです。<シャンプー/リンス等の使い方の「コツ」>・最初はお湯だけで、頭皮に届くように、指でマッサージするように洗います。・たっぷりの泡で、髪の生え際から頭頂部にむかって洗います。・石けんカスが残らないように、お湯で十分洗い流します。・きしむ感じがするなら、「クエン酸または酢」を洗面器に適量入れたものに浸し、時間を置いてなじませた後、湯で十分にすすぎます。髪の洗い方まであるとは、なにやらおせっかいな気もしますが、石けんは性質上アルカリ性が強いため、本来弱酸性の髪の毛が石けんで洗うことでアルカリ性に傾いてしまいます。すると、髪の表皮にあたる組織である「キューティクル」が開いてしまい、髪がきしむということになるのだそうです。キューティクルは髪の表皮にあたる組織で、魚のウロコのようなカタチをしています。髪が柔軟に曲がるのはこの形状のためです。キューティクルが密で、ととのっている状態の毛髪が健康な姿なのです。なお、キューティクルは、健康毛でもひとりひとり違うため、指紋と同様に1本の髪から誰のものであるかを判定できます。また、キューティクルには髪の水分を保持する役目があります。キューティクルが壊れると髪は水分を保持できなくなって光沢と柔軟性を失います。一旦壊れたキューティクルは再生できません。 シャンプー用の石けんは普通の石けんに比べると、刺激はより少なく、皮膚や髪にせっけんカスが残らないように配慮されているといいます。しかし、それでもいくらかは石けんカスが残ってしまい、(人によっては)髪がきしむことにもなるのだそうです。そういう場合などに、酸性である「酢やクエン酸」で洗うことで、髪の毛のpHバランスを整えることができ(本来の弱酸性に戻すことができて)、きしみがなくなるというわけです。「石けんシャンプー用のリンス」は、まさにこの理屈を利用してトリートメントするのだそうです。ですから、合成洗剤のリンスやコンディショナーとは成分が全く違います。なので、石けんシャンプーのあとに合成洗剤のリンスを使ったり、合成洗剤のシャンプーのあとに石けんシャンプー用のリンスを使ったりしても、本来の効果は得られないということになります。純石鹸で髪を洗うという行為、なにやら昔臭い気がすることはします。それも、「浴用固形石鹸+酢」の組み合わせだと確かにそうです。しかし、それなりの年の男として、多分普通の長さの髪(硬い髪ですが)の私としては、この組み合わせがとても気に入ってしまいました。シンプルで、安全で、なおかつ安くも済むわけなので、気分的にも爽快です。小さい頃から、髪を洗うのは市販の(合成洗剤の)シャンプーと、何ら疑うことなく使ってきたわけですが、その「固定観念のようなもの」を、あっさり取り払ってもらえたという点でも、何か感動すら覚えるところです。しかし女性、それも髪が長い人たちにとっては、この方法では厳しいのでしょうか(イメージとしては確かにそんな感じですが)。(それでも実際には、イメージに反して、合成洗剤のシャンプー、リンスを使用するよりは、髪にも健康にも環境にも、ずっといいはずですが。)普段あまり関心のない者が、市場をざっと見渡して、その種類の多さにびっくりしてしまうということは、シャンプーでは、みんなそれぞれ思うところがあり、それぞれに試行錯誤を繰り返しているということになるのでしょう。シャンプー関係はまったくの素人なので、ごく限られた情報しか持ち合わせていませんが、そんな中でたまたまある大手の健康食品店で知った、「アミノ酸100%シャンプー」の「ミフォニーシャンプー」という製品、なかなか優れもののようなのですがどうなのでしょう。(ネットではあまり情報がないようなのですが。) 無香料・無着色・ 天然オレンジオイル配合 アミノ酸100%のシャンプー オレンジシャンプー270ml ボナミノシャンプー500ml固形石けんにしても、「たかが石けん」などといっていられません。「より健康に」という欲求から、「より美しく」という欲求へと進んでいくと、その求める製品や情報は、(いい意味でも悪い意味でも)限りなく奥が深くなっていくようです。しかし個人的には、そんなこだわりはまったくありません。とにかく、より健康でいるために、できるだけ安く(「妥当な値段」という意味で)、かつ、簡単に手に入れられる製品を見つけていきたいと思っている次第です。 独特の匂いですが 太陽油脂の いい石鹸ですね マルセイユ石けん アレッポの石けん・アレッポの石鹸ホームページより <迷ったときの石鹸リスト> <こうなったら、自分で石けんを作る・・・>廃油で作る石けんからオリーブオイルを使ったマルセイユ石けんなど、自分で作る石鹸レシピもいろいろあるようです。一度は挑戦してみたいものです。最後に、さわりだけになってしまいますが、<髪を洗うのも、体を洗うのも、洗濯をするのも「水」が大事!>飲み水としての水道水は健康によくない、といわれます。であれば当然、生活水としての水道水も健康によくないということになります。シャンプーや洗剤を変えても、水を変えないと根本的な問題解決にはならないということです。特に、シャワーから吹き出る塩素は髪へのダメージだけでなく、体全般に悪影響を及ぼすといいます。水に関しては飲み水も含めて、次回以降で整理したいと思います。追伸。こうして見ると現代は、エネルギーだけなく、本当の意味で「石油にどっぷりつかってしまっている石油文明」なんだとつくづく思ってしまいます。その中でも日本は、石油を全く産出しないというのに、この状況です。大丈夫でしょうか。やはりキーワードは「脱あぶら」のようです。食生活の面から健康を考えると、「脱脂(あぶら)」(肉や食用油などを控える)という結論に達したわけですが、生活全般にわたっても、「脱あぶら」(石油製品を控える)ということが健康には不可欠なことのようです。