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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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April 10, 2008
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カテゴリ:映画
今日は珍しく北朝鮮映画を観てきた。

金正日が映画ファンであることはよく知られていますが、2006年になんとこの作品、カンヌ祭に出品された、ごく最近の映画。

政治臭が意外に少ない、というかほとんどない、作品。テーマは家族愛。北朝鮮人口の1/3が見たという、超ヒット作品だそうだ。

舞台は、中流らしい家の家族の話。(が、実際の生活水準的にはかなりいいところの家のはず)お父さんは、科学者で家から遠い工場でなにやら仕事をしているため、ほとんど家を空けている。その留守を守っているのが、姑、嫁、娘二人。主人公の長女は自宅の一軒家よりマンションに住みたいし、(どうやら、これが近代的生活の象徴らしい)お父さんにもっと家にいてほしい。

けど、お父さんはなかなか成功しない博士課程にあるので、生活は苦しい。お母さんは昼間は図書館の貸し出し係りで働き、夜はお父さんの研究を助けるため、外国書物の翻訳もしている。

そんなある日、お父さんは一瞬だけ突然帰ってきて、一家は喜ぶが、本当の一瞬だけなので、さみしくなっちゃう。そんなときはおじさんがどこからともなくやってきて、一家を平壌市内に連れて行ってくれて、ピクニックをしてくれる。

と、突然お母さんががん宣告で、入院、手術することになる。が、お母さんはなかなか遠くで一生懸命働いているお父さんには言えない。で、思い余って主人公がお父さんを迎えに行く。が、お父さんはやっぱり仕事上抜け出せず、手紙を書くにとどまる。

そして、娘はますますイライラを募らせ、リハビリ?病院に再度向かうお母さんにお父さんはいないも同然といって怒りをぶつける。とはいえ、クラスメートにお父さんの悪口を言われると、怒り出してしまう。けんかするのか?と思いきや、なぜかかけっこで勝負。(ちょっと意味不明。)

そうして映画が終盤になると、話が急に明るく展開。末娘はサッカー好きなのだが、中学生?高校生?サッカー全国大会で3位になるという快挙。で、姉妹一緒にお父さんに会いにいくと、ちょうどタイミングよくお父さんの研究がやっと成功。

なぜか、お祝いに、工場をあげてサッカーをすることに。(北朝鮮って、そんなにサッカーすきやったっけ?)実はお父さん、目が悪くなければサッカー選手になろうと思っていた人らしく、数学とサッカーに強いのであった。

この成功はどうやら金正日が視察に来るくらいの価値のあるものらしく、新聞にまでのって、クラスメート全員にほめられる。そして、長女は、高校卒業後、数学の勉強の道を選ぶのであった。

実に家庭的な映画でしょ?政治臭が出ているのは、お父さんが家にいないことを娘がなじると、金正日も365日家にいないで、国を指導してるんだから、我慢しなさい、と諭しているところとか。

でも、専門家に言わせると、家族というのは、延長していけば国にいきつくわけで、国家元首は国の父で、臣民はその子である、という儒教チックな考え。

さらに、女性の社会進出がだいぶ進んでいるのもあらわしているそうで、姑世代は孫に男の子がほしい世代、嫁は外に働きにいくが、いわゆる一般職な感じで、娘の世代でようやく専門職につくことを考える世代。なるほど。それでも、お父さんは数学とサッカーがどちらもできるのに、娘は片方はサッカー、片方は数学とそれぞれ分かれていて、二人合わせてようやくお父さんに匹敵するところを見ると、まだまだだそうである。

まあ一生懸命みれば、そうなるんだろうけど、私、ひたすら、
紙飛行機を飛ばしているシーンをみて、折り紙って北朝鮮にもあるんだ、とか、
主人公は永作博美に似てるな、(ちなみに、お母さん役は佐久間良子と泉ピン子をあわせたような顔、姑は泉ピン子、お父さんは三浦友和を崩して年取らせたような感じ)とか、
お父さんの工場、やけにのんびり操業してるな、とか、
お母さんが仕事に出かけるときにはいいスーツをきて出て行くのに、庭に畑があって、野菜育ててる。どういう生活水準なわけ?とか、
すごく久しぶりにお父さんとお母さんが会うシーンだと、10代みたいないちゃつきかたをするな、とか、
どうでもいい感想しか生まれませんでした。

これが、北朝鮮の映画なので仕事と思わなかったら、まず観ないな。

けれど、何をどう勘違いしたのか、カンヌ祭にだしたかいがあって、フランスの映画館5箇所で商業的に上映されたそうだ。けど、やっぱり客足は少なかったようだ。きっと異国情緒なところが受けるかも、とおもったんだろうか。





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Last updated  April 10, 2008 02:44:07 PM
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