自己組織化する畑
暖かい陽射しに守られて、ソラマメ順調に生育中。冬の畑仕事は、すぐに結果につながらないけど欠かすことの出来ない地道な作業が多い。今日は畝立て作業の日。自然農の畑では、最初に畝を立てると 以降ほとんど土を耕さないのだけどずっとそのままにしておくと、畝は崩れ 畝間は埋まり最終的には山と谷が平坦にならされ、境界が無くなってくる。(エントロピーの増大 熱力学的平衡状態)僕の畑でも自然農5年目になり、ほとんど畝がなくなってきた。境界が無い世界というのは、ある意味、とても意義深いことで野菜と雑草・害虫と益虫が 渾然一体となり 境も対立もないすごく穏やかで安定した畑でもある。 けれど、そこに行き着いてしまうとのんべんだらりとし過ぎて、アクティブさが失われてしまうことがある。それをもう一度 畝を立てることで 山と谷のコントラストをつけ活性化しようというのが、この作業の目的。(エントロピーの散逸による 熱力学的非平衡状態へ)こんな風にコントラストをつけた畑ではこれまでの生態系の安定が乱され、様々な混乱もあるのだけどまたそれは新しい展開への仕切りなおしでもある。そんな創造と破壊の中で 畑は自己組織化のプロセスを歩んでいく。