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カテゴリ:出産・子育て
命は、救えるものは、救うべきじゃないのでしょうか
割りばし事故死、2審も両親の賠償請求を認めず 2009年4月16日(木)02:16 1999年に東京都杉並区の保育園児杉野隼三ちゃん(当時4歳)が綿あめの割りばしをのどに突き刺して死亡した事故を巡り、両親が、杏林大医学部付属病院(三鷹市)を運営する学校法人「杏林学園」と、治療した根本英樹医師(41)に約8960万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が15日、東京高裁であった。 小林克已裁判長は、根本医師について「当時の医療水準では脳損傷を予見するのは不可能だった」と述べ、1審に続き請求を棄却した。 判決によると、隼三ちゃんは99年7月、自宅近くの盆踊り大会で割りばしをくわえたまま転倒。同病院で根本医師は傷口に薬を塗るなどして帰宅させたが、隼三ちゃんは翌朝に死亡した。その後の解剖で、 頭蓋 ( ずがい ) 内に約7・6センチの割りばし片が刺さっているのが見つかった。 判決は、根本医師について、「問診は極めておざなりだったが、慎重な問診を行っていても、折れた割りばしが残っていると疑うのは難しく、詳しい検査をする義務があったとは言えない」と述べた。同病院の体制にも不備はないとした。 この事故を巡っては、根本医師が業務上過失致死罪に問われたが、1、2審で無罪判決が言い渡され、昨年12月に確定している。 判決後、両親は「ただただ無念でならない。上告しないつもりだ」とコメント。根本医師は「この経験はこれからの私の医師としての生き方に役立たせたい。隼三君のご冥福を心よりお祈り申し上げます」と述べた。 これでいいのでしょうか。 裁判で、結審をすると、 それが、判例として、その後の、それに関連をした生活に、影響を与えます。 この場合でいうと、 割りばしがのどに突き刺さる事故の場合、 抜いた割りばしを確認して、全部抜けたのか、確認をしなくていい。 レントゲンで、検査をする処置を、考えなくてもいい。 ということになってしまいます。 たとえば、FAXで、送信をしようとしたときに、 紙が、FAXの、読み込み口の中で、引っかかってしまったとします。 その紙を引っ張ったら、びりびりに破けてしまった。 このときに、 取り出したあとの、その紙を、つなぎ合わせて、全部取り出せたかどうか、 確認をする方法があります。 今のFAXは、よくできていて、全部をよく見ることができますので、 ここまで、確認をしなくていいのかもしれませんが、 複雑な機械に、紙を読み込ます場合は、大切な作業になるのです。 正しいじゃむったときの対応の常識なのです。 「脳損傷の予見」の問題ではないのです。 お医者さんも、こういったそちらの方面での常識を、 大いに活用してほしいと思います。 このままでは、レントゲンという、文明の利器が、泣いてしまいます。 「人生の初志」は、「最後に「楽しかったよ。ありがとう」と言えるような生活をする」ことにしました。
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「医療の限界」を「医療ミスだ」として訴えた事件の典型ですね。
「100人中99人が、割り箸が脳に刺さっている事を予見不可能」であっただろう…と言われている物を「医療ミスだ」と訴えてるんですよね。コレ。 医師は神様じゃありませんから、全ての命を救命できる訳ではないのですが、誰が診てもどうしようもならなかった事を「死んだら医療ミス」とばかりに訴えるケースが多いんですよね。 加古川心筋梗塞事件しかり、奈良心タンポナーデ事件しかり、福島県立大野病院事件しかり…。 誰がやっても助けられなかったであろう「医療の限界」まで「医療ミス」とされてしまったら、マトモな医療は出来なくなりますよ。 ちなみに、割り箸はレントゲンにもCTにも映りませんよ。 (2009.04.16 13:00:22)
「刺さった割り箸」を医師がもし見ていたなら、結果はともかく診断の仕方くらいは変わっていたかもしれませんね。
しかし、残念ながら割り箸は病院に着くまでにどこかで行方不明となり、また患部に刺さった形跡はなく… その上、親御さんも転倒した現場を目撃していないので「割り箸で喉を突いた」と医師に伝えたかと。 (2009.04.16 14:01:00)
私はこの事件の後,救急医療から撤退しました。
不可抗力の死まで医師のせいにされてはたまりません。 こどもを不慮の事故で失った親は「かわいそうな人」かもしれませんが,「被害者」とは限りません。あなた方やマスコミは「被害者がいるのだから加害者がいるはず」とばかり医師を悪者にしようとします。そんな風潮にも嫌気が差しました。 今回のあなたの記事を読んで,また私のように救急を離れる医師が増えるかも知れません。その結果,救急患者の受け入れ先が減る。そう,あなたは無意識ながら医療崩壊に加担しているのです。 (2009.04.16 19:28:05)
都筑てんがさん、ただの通りすがりさん、脱救急医さんへ
当方への書き込み、ありがとうございます。 「割り箸は、レントゲンには映る?」件で、通院先のレントゲン科の先生に(ついでではありますが)聞いてきました。 「割り箸は、細いものは別にして、普通は、映りますよ」ということでした。 骨と重なって映った場合などの条件で、「見える見えない」はあるということかもしれません。 とうことでしたので、当、ブログの訂正・削除については、見合わせました。 あしからず。 なお、私は、70歳。病気の際は、高度の技術を持った大きな病院に入院をするのではなくて、近くのかかりつけの病院に行きます。誤診なんて、いっさい考えません。近親者にも、その考えを、伝えるつもりです(それとなくは、言っていますが…)。 (2009.04.17 16:01:44)
実際の司法解剖ではX線CTでは発見できず、頭蓋骨から脳を取り出して初めて発見された…という流れだったかと。
普通なら喉の奥にある骨で止まるところ、破片が頸静脈孔という所にピンポイントで刺さり、奥の脳幹に達していたわけです。 (2009.04.17 17:46:56)
お医者さんが、患者さんや、親御さんの心配を取り除くのも、大切なお仕事です。
少なくとも、必要最小限の治療を施すのも、大切なお仕事です。 多忙で、手が廻らない事態になるのでしたら、ほかのお医者さんを、紹介するのも、一方法です。 ここでは、将来に向けてのよりよい治療を、お願いしているルールの確立を切望する、というお話をしているコーナーです。 よろしく、ご理解のほどを。 (2009.04.17 19:35:26)
事情も知らず知識も無く、何も分かっていないのにそれを自覚せず
上から目線で医師を非常識呼ばわり。 あなたのやっている事は醜い。 あなたがちょっと思いついた程度の事が現実に行われていないのなら それは他人があなたより馬鹿だからではなく できない原因があるのにそれをあなたが知らないだけですよ。 70年も生きてきたのならそのぐらい分かる知恵を持つべきではありませんか。 (2009.04.18 11:21:09)
このコーナーは、新聞記事に基づいて、掲載しました。
「同病院で傷口に薬を塗るなどして帰宅させた」の「など」に、「レントゲン撮影をした」が、入っているのであれば、訂正・削除をする用意があります。 (2009.04.18 11:53:33) |