カテゴリ:子育て
20歳を過ぎた頃、私はベビーシッターの仕事を 手伝うことがありました。 講演会を聴きに来られた方たちの子どもさんたちを 少しの時間預かるんです。 普段から、預けられた経験のある子どもたちは、 その場にも慣れていますから、 泣くこともなく、思い思いに遊んでいます。 ところが、初めて預けられた子どもの場合は、 そうもいかないケースもあります。 何人かがあやそうと試みるのですけど、 激しく泣いたままの女の子がいました。 私は少しの間、その子を抱いていました。 すると、その後も少しの間は泣いていましたが、 次第に泣き止んでしまったので、 まわりの大人たちは、びっくり・・・ 何か特別なことをしたわけではありません。 でも私は、知っていたんですね。 今ならそのことを言葉にすることができます。 子どもたちは、初めての場では不安を感じます。 けれども相手が自分を受け入れてくれていると 感じることができたならば、 その不安を解くことが可能なんです。 その感じるという世界で、人のみならず、 動物も本来コミュニケーションをしています。 次女がまだ幼稚園にも行かない頃、 手づくりをはじめて間もない私が、 手芸屋さんが展示会を催した会場へと足をはこびました。 夢中になって生地を見ている私の傍らにいた、娘が いつのまにか同じぐらいの年齢の男の子と走り回っています。 その二人には、会話はいりませんでした。 目と目を合わせて次の瞬間にはもう 以前からの友だちのように心を通わせていたんです。 人は言葉を扱うようになり、大事なことを見失ってしまいました。 それは、何かというと心です。 想いとはうらはらな言葉を操るうちに 大事な心を見失ってしまいました。 どんなに“愛している”という言葉をささやかれても 何人もの女性と付き合う男性に心を許せるでしょうか? その女性はどこかで不安を感じているはずです。 「私は本当に愛されているのかしら?」と。 それでもたぶん、その女性は自分に言い聞かせるのでしょう。 私は愛されているはず、だと。 星の王子さまの本は、そのことをも教えてくれています。 “本当に大切なものは、目には見えないんだよ。” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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