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今日は私のドラッグストア保有株の一つミドリ薬品の地盤である
九州地区の競合他社を調べてみます。 最近はすっかりマニアック路線を突っ走っています。おかげでアクセスも 減る一方ですが(笑)。こんなくだらない事ことに時間を掛けているので パフォーマンスもさっぱりです(笑)。 売上高 シェア 1位 コスモス薬品 744億円 27.2% 福岡 2位 ミドリ薬品 206億円 7.5% 鹿児島 3位 セガミメディクス 160億円 5.8% 大阪 4位 大賀薬局 147億円 5.3% 福岡 5位 サンキュードラッグ 113億円 4.1% 北九州 6位 サンドラッグ 104億円 3.8% 東京 7位 コクミン 70億円 2.5% 大阪 8位 マツモトキヨシ 40億円 1.4% 千葉 その他 1,147億円 41.9% 1位は言わずと知れたコスモス薬品です。九州地区のシェアは27%と他社を圧倒 しています。 <出店地域> 九州を中心にに10月末で179店舗を出店しています。 福岡県 25店 大分県 24店 宮崎県 44店 佐賀県 4店 長崎県 7店 熊本県 37店 鹿児島県23店 山口県 5店 店舗形態は700坪を中心としたメガドラッグストアと呼ばれる大型店舗です。 <戦略> ・メガドラッグストアでありながら小商圏をターゲットとしている ・小商圏なので競合小売業は食品スーパー、小商圏型ディスカウントストア、 コンビニ、200坪~300坪のスーパードラッグストアなど。 ・「医薬品・化粧品のみならず日用雑貨、生鮮三品以外の食品等の日常の暮らしに 必要な消耗品を満載した、 非常に便利が良い店舗」は「時間の節約こそが消費者 最大のニーズであり、それを満たす新しいビジネスモデル」となり、結果として 独自性の高い店舗となっていると考えられます。 ・以前の比較でも見たように 売上構成は食品の構成比率が44.8%と最も高くなっています。エブリデーロープ ライスという名の下に食品を周辺小売業より安く販売する事により来店頻度を確保し、 利益率の良い医薬品、化粧品の売上を確保するというビジネスモデルです。 <売上高の推移> 2001年 124億円 2002年 225億円 +81% 2003年 425億円 +89% 2004年 578億円 +36% 2005年 769億円 +33% 2006年 1038億円 +35% 小売企業としては突出した成長率です。30%超の伸び率を5年以上続けている 小売企業は恐らく他にないのではないかと思います。(アパレルのハニーズは今後 可能性はありそうですけど。) このことからもコスモス薬品は競合となりうる企業が九州にはなく、どこにでも出店 できてしまうということが推測できるのではないでしょうか。 最終的に同社は九州地区では300店舗の出店が可能であると見ており、2008年度 には売上高1500億円を目標としているようですが、なんなく達成しそうですね。 私は半年前にドラッグストア全社を比較したのですが、はコスモス薬品は成 長性は認めながらも、利益率が平凡だったため、買いませんでした。しかし ながら今期は既存店が伸び、それに伴って利益率も改善しています。 昨年実績では経常利益率は3.2%でしたが、現在の最新予想では3.5% と0.3%の改善です。 以前の比較でも見たように 今期に入って既存店売上が爆発しており、先週も 通期業績予測を当期利益で29.9%上方修正しています。 ただPERも30倍と行くところまで行っていますね。 2位はミドリ薬品です。 <出店地域> 中間決算時点で129店舗を展開しています。 福岡 27店 大分 3店 宮崎 30店 佐賀 5店 長崎 8店 熊本 11店 鹿児島45店 <店舗形態> 「対面販売形式」を主要方針にすえている小規模ドラッグストアが中心です。 売上構成では医薬品比率が35.9%と全上場企業中最も高く、いわゆる「薬局」 としての機能が最も充実しているドラッグストアと言えるかもしれません。 <売上高推移> 2000年 99億円 2001年 115億円 +16% 2002年 138億円 +20% 2003年 171億円 +24% 2004年 185億円 +8% 2005年 206億円 +11% 2006年 216億円 +5% 2003年までは高成長を続けてきましたが、競合状況の悪化により2003年に 経常利益が3.2%から1.4%に大きく悪化してしまいました。 ただ、前期後半から営業戦略を見直し売上重視から利益重視、具体的には同社の強みで ある対面販売を最大限に生かして利益率の高いPB商品を積極的に薦める戦略です。 これは即効で効果を表しており、前期の4Qの経常利益は3Qまでの1%台から5% 台へ急激な改善を見せています。それは今期も持続しており、中間決算では4.3% と以前高い利益率をキープしています。既存店売上は前期を下回っていますが、それは 単価の高いNB商品を販売してきたのを、単価が低い替わりに利益率の高いPB商品に 切り替えているからです。なので今期の月次売上はあまり参考になりません。 ここもキリン堂同様ダメダメ企業がまともになった例ですね。 3位は関西で5位だったセガミメディクスです。 太平洋ベルト地帯出店作戦の会社ですね。九州から関東まで幅広く出店しています。 同社にとっては九州の店舗数は87店舗と関西の94店舗に次いで主力地域となっています。 <九州での出店地域> 福岡 53店 → 福岡県では1位の店舗数 大分 4店 佐賀 5店 熊本 8店 長崎 18店 店舗形態は300坪前後のスーパードラッグストアが主力ですが、商品構成がミドリ 薬品と近く、この2社は競合相手となっているかもしれません。 4位は大賀薬局です。ここは非上場企業です。 詳細なデータがHPに載っていませんのでよくわからないですね。 店舗形態は100坪~200坪のインショップ型と300坪の郊外型などがあるようです。 出店地域はほとんど福岡県に集中しており、半分が調剤薬局となっています。 ・調剤薬局 福岡 33店 佐賀 2店 熊本 1店 ・ドラッグストア 福岡 34店 福岡県では店舗数だけではセガミの53店についで2位となっています。 5位はサンキュードラッグで、非上場企業です。 店舗数は53店ですがここも半分が調剤薬局(26店)となっています。 出店地域ですがほぼ北九州市に集中出店しドミナントを形成しているようです。 過去の売上推移は正確な数字が出ていませんが、グラフを見ると毎期10%前後の 堅実成長を続けているようです。 6位は業界の超優等生・サンドラッグです。 詳細は書きませんが、出店地域は以下の通り、福岡県が今のところ最も多く出店 しています。 福岡 16店 佐賀 2店 長崎 3店 熊本 3店 大分 3店 九州ではしばらくはコスモス薬品の独壇場が続きそうですね。 私事なのですが、18日にピアノの発表会があり、集中して練習したいのでそれまでは 平日の更新を控えます。8月の発表会は結局ブログに時間を取られてろくに練習できず、 大失敗でした(笑)。その反省を生かして、ということで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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