原田マハ氏著書のファンにはたまらない「プレミアム・トーク」への出演で、私は「生・原田マハ氏」を初めて見ました。飾らない人柄が滲み出る話し方や彼女の「体当たり人生」の話を聞いて益々ファンになりました。
2012年に刊行されたベストセラー「楽園のカンヴァス」は学芸員としてMOMA(ニューヨーク近代美術館)」に勤務していた時に当美術館蔵の「アンリ・ルソー」の「夢」に大きな感銘を受けて小説の題材にしたのだろうとは思っていましたが、ダン・ブラウン著の「ダ・ヴィンチコード」に刺激を受けて書き始めた経緯など小説のような話に聞き入りました。
そして「夢」の前に立つ原田マハ氏の解説まで聞けるとは・・。絵を見る一番良い立ち位置は手に絵筆を持った感じで腕を伸ばした処から(画家と同じ目線)と説明があり、次回美術館に行った時に試してみようと思いました。
視聴者から「お薦めの美術館は?」の質問には、特にパリで画家が住居としても使っていた邸宅を美術館に改造している所(絵画だけでなく画家が生存していた時の時代の雰囲気も味わえるので)、例えば「ロダン美術館」や「ギュスターヴ・モロー美術館」などというのも参考になりました。
「楽園のカンヴァス」はシンガポールの読書通の方から「絵に興味がなくても面白かったから、絵が好きだったらこの本もの凄く気に入ると思うよ」と手渡してくれた一冊でした。正直、表紙の「アンリ・ルソー」の絵を見て「実はあまりアンリ・ルソーは・・」と思いながら読み始め、読後はアンリ・ルソーや彼に関わった人達の人生に感銘を受け、またストーリー展開の素晴らしさに感動の一言でした。読み終わってすぐ絵画好きの友人に手渡しました。そして今ではアンリ・ルソーの「夢」は自分の好きな絵の上位に入っています。
我が家のサボテンの鉢にも飾っています。 今年の日本からの初サプライズ本です。
「常設展示室」は今月届いたばかりで、今読んでいる本を読み終えたら読むつもりです。どの絵を取り上げているのかドキドキで未だ本を開いていません。開いてからのお楽しみにと・・。今年も「原田マハ」ワールドに嵌っていそうです。