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星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2024.11.03
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カテゴリ:本帰国で再発見!
       

  「芸術新潮」11月号の特集は「ムッシュ印象派 モネのすべて」で、その中に造形作家であり批評家でもある「岡崎乾二郎」氏の「モネ鑑賞教室」のページがあり「印象、日の出」と「草上の昼食」を斬新、かつ刺激的な視点で解説していました。


1872年制作(48x63㎝)1874年最初の「印象主義の展覧会」に出品して酷評を受ける。

 印象派という名称の由来にもなり、個人的には2006年にパリのマルモッタン美術館(現在はマルモッタン・モネ美術館)で見た「印象、日の出」の解説は特に興味があります。美術館の入口に入ってすぐ左手の壁に展示されていた絵は想像以上に小さく見え、丸く赤で描かれた太陽はまるで一筆描きという印象が未だに残っています。それ以外の箇所についてはじっくり見た記憶がなく、岡崎氏が考える「左上に描かれた工場から吐き出されるヘンテコな形の雲=煙こそがこの絵の主題だったのでは?」には驚きました。そして「朝日は新しい日の始まりを明示しているけれど工場から吐き出される煙によってその清々しいはずの朝焼けの空はもう濁っていてやがては太陽を隠してしまうかもしれない。それはまるでSF映画のブレードランナーに描かれているような恐ろしい未来が予告されているかのように・・・。」と続きます。勝手に想像を膨らませると太陽と煙(雲)は当時はまだフランス絵画の主流であったサロン(官展)派と新進気鋭の印象派との対比で「雲が主題」という事であれば雲=印象派でいずれは太陽を覆いつくし隠してしまう未来の予兆を描いたのではと思うと、この絵の見方も大きく変わってくる気がします。


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最終更新日  2024.11.03 11:49:13
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