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カテゴリ:ハンカチ世代
『坂本勇人』
それでは改めて88世代の選手を一人取り上げていきたいと思います。 ご無沙汰の第4回はかつて田中将大、前田健太と並ぶ高卒BIG3の一人である坂本勇人内野手です(ハンカチ世代大学組がドラフト解禁の際、『俺世代、来い』のポスターにもなりました)。 よく「坂本は無名の隠し球だった」と某ドラフトのドキュメンタリーで流されたことで言われていますが、実際は少し違い、高校生当時は堂上と並ぶ三拍子そろった遊撃手として野球○僧にも特別扱いの有名な選手(ちなみに将来予想図はカル・リプケンとされていました)として掲載されるなど注目されていました。 2006年高校生ドラフト1巡目で巨人に入団して2年目から早くも「8番遊撃手」の座を掴むと規定打席に到達、打撃はまだまだでしたが主に守備範囲の広さで頭角を現しました。 翌年は打撃でも成長を見せて打率3割を記録して本塁打も10増やして18本塁打、4年目は31本塁打を放つなどOPSはそれぞれ.823、.836と遊撃手としてどころか打者として非常に高い数字を記録し、正に遊撃手として現役トップの選手に昇り詰めています。 ただし、それ以降はキャリアハイだった2009年、2010年に比べると若干成績を落としており、2014年以降はOPS.750を越える程に落ち着いてしまっているところが気になるところです。 それでも遊撃手という重要なポジションを守りながらもこの数字ならば十二分に良く、更に近年では盗塁数も増やしています。 それでは打撃内容を見てみますと、これまでフリースインガーでしたがここ2年のBB/Kは.613、.810と非常に高い数字を記録しており、選球眼に向上が見られます。 ミート力は6.19、6.06とまずまずの数字を記録しており、何故打率がそれほどパッとしない成績となってしまうのかが不思議なところで、batted ballなどで原因を見てみたいところです。 まあその代わり打率はパッとしなくなったものの、その分出塁率が伸びているので問題ないかと思われます。 現に打率2009年に打率.306、2012年に打率.311を記録しましたが、出塁率はそれぞれ.357、.359ですが、今年は打率.269なものの出塁率が.353と遜色ない数字を記録しています。。 長打力に関しては31本塁打を記録した年以外は大体.130~.150前後程で推移しており、基本的には中距離打者の範疇です。 よく打撃成績が物足りないと言われていますがRCAAはチームNO.1の打撃貢献を記録しています。 次に守備力ですが、今年のRFは4.746と今年の遊撃平均RFの4.58を上回っており、相変わらず守備範囲の広さを維持し続けています。 遊撃手として十二分の成績を残しており、遊撃手にある程度打撃力があって守備範囲も広い選手が在籍している点は巨人にとって非常に心強い存在となりそうです。 個人的には坂本云々よりも周りの打者がもっと奮起して坂本の負担(遊撃手で4番も務めるというのはさすがに激務では?)を減らしていきたいところではないでしょうか。 現時点で球界NO.1の遊撃手であることは間違いないでしょう。 『守備成績』 坂本勇人 130試合 1147.1回 190刺殺 415補殺 RF4.746 遊撃平均 143試合 7649.0回1257刺殺2633補殺 RF4.58 『おこぼれデータ』 川端慎吾 143試合 1245.2回 88刺殺 230補殺 RF2.30 三塁平均 143試合 7649.0回592刺殺1487補殺 RF2.446 首位打者を受賞した川端ですが三塁守備平均をやや下回る結果となる意外な事実でした。
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最終更新日
2015.10.18 21:11:44
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