テーマ:晩学のすすめ(495)
カテゴリ:大学章句
生財有大道。生之者衆、食之者寡、為之者疾、用之者舒。則財恒足矣。
財を生ずるに大道あり。これを生ずる者衆(おお)くして、これを食(くら)う者寡(すく)なく、 これを為す者疾(と)くして、これを用うる者舒(ゆる)やかなれば、則ち財恒(つね)に足る。 天下を治め財政を豊かにするには大道がある。働き手が多く、ただ消費するだけの者が少ない、 生産活動は迅速に、消費活動を緩やかにすれば、生産物は常に足りる。 仁者以財發身、不仁者以身發財。未有上好仁、而下不好義者也。 未有好義、其事不終者也。未有府庫財非其財者也。 仁者は財をもって身を発し、不仁者は身をもって財を発す。 未だ上(かみ)仁を好みて、下(しも)義を好まざる者非ざるなり。 未だ義を好みて、その事(こと)終らざる者非ざるなり。 未だ府庫(ふこ)の財その財に非ざる者非ざるなり。 仁徳のある君主(為政者)は、財があれば人のためにこれをつかい人々の支持を得る。 仁徳のない君主は、身を滅ぼすことになっても財を蓄えようとする。 未だ為政者が好んで仁政を行っているのに、臣民が道義を大切にしないということはない。 未だ臣民が道義を好んで行っているのに、国の生産活動が成就しないということはない。 このようにして国庫に蓄えられた財が人手に渡るなどということは未だないのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 26, 2010 06:37:20 PM
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