アイドルの坂道(20)令和にキュンする大阪女子2~日向坂46センター小坂菜緒~
令和にキュンする大阪女子の2人目は、乃木坂46、欅坂46、吉本坂46に続く、4つ目の坂道グループとして2019年3月にデビュー曲「キュン」を出した日向坂(ひなたざか)46のセンター、小坂菜緒(こさか・なお)さんです。 坂道シリーズは、「清楚」な乃木坂46、「クール」な欅坂(けやきざか)46、「お笑い」吉本坂46と言われていますが、日向坂46は「ハッピー・オーラ」を売りにしています。 「日向坂46」の前身、「ひらがな・けやき」は、2015年11月30日に「欅坂46(漢字けやき)」のアンダーグループとして長濱ねるさん一人で結成されました。 2016(平成28)年5月8日に、オーデションで選ばれた11人と長濱ねるさんの12人で活動を開始しました。 2017年8月には2期生9人が入りましたが、翌9月に長濱ねるさんが欅坂46専任になり、「けやき坂46」を離れ、「ひらがな・けやき」は20人となりました。 この2期生の中に、小坂菜緒さんがいました。 2019(平成31)年2月に「けやき坂46(ひらがなけやき)」は「日向坂(ひなたざか)46」と改名し、3期生1人を加えて、同年3月に「キュン」♪でメジャーデビューしました。 因(ちな)みに、「日向坂46」は、「乃木坂」や「けやき坂」と同じく、東京都港区三田に実在する坂道の名前「日向坂(ひゆうがざか)」からとられていて、読みやすい「日向坂(ひなたざか)」に読み方を変えたものです。 もともとの由来は、江戸時代前半に、坂の南側にあった「徳山藩毛利日向守(もうり・ひゅうがのかみ)」の屋敷に由来するものです。<写真 実在する坂道・日向坂(東京都港区1丁目と2丁目の間)> 小坂菜緒さんがセンターの日向坂46のデビュー曲「キュン」♪は、初日で36万枚を売り上げ、お姉さんグループの欅坂46の「サイレントマジョリティー」がもっていた歴代女性アーティストのデビュー曲の初週売り上げの記録を塗り替えました。 「キュン」は、平成31(2019)年3月末から4月初めと、令和元(2019)年5月の令和最初のチャートで、それぞれ週間1位となり、「平成」「令和」の2つの時代で1位になりました。 2019年5月上旬までの売り上げは、57万枚を突破しています。 センターの小坂菜緒さんは、2002(平成14)年9月7日、大阪府生まれの16歳です。 透明感のある外見から、「白人とのハーフではないか」という噂もありますが、本人が「日本人以外の血は入っていません」と断言しています。 また「Seventeen」の専属モデルとしても活躍しており、ニックネームは「こさかな」「なお」などです。 キャッチフレーズは、お兄さんが作った「大阪、小坂、日向坂(けやき坂)、3本坂を全力で駆け上がります!」です。 大阪出身の坂道グループのセンターと言えば、昨年12月に卒業を発表した「平成の女性アイドルで最も成功した1人」と言われている「乃木坂46の西野七瀬さん」がいます。 西野七瀬さんは、4年連続でNHK紅白歌合戦に出場し、レコード大賞を2年連続受賞したトップアイドルグループ「乃木坂46」の中でも最も多くセンターをはり、2019年2月の大阪・京セラドームでの卒業コンサート(定員5万人)には、50万人の応募がありました。 小坂菜緒さんと西野七瀬さんは、どちらも大阪府出身で、「守ってあげたいようなはかなさ」をもち、「おとなしい」「爬虫類好き(ヘビを首に巻き付けても平気)」などの共通点も多く、小坂菜緒さんが第2の西野七瀬さんになる可能性も十分あるのではないかと思います。 また、尊敬するけやき坂の先輩・長濱ねるさんとも、「本屋に二人で行って『この空間が好き』と言っている動画」が上がっているなど読書好きの共通点があり、小坂菜緒さんに「キュン」となるファンが続出しています。 それでは、日向坂46のデビューシングル「キュン」♪の歌詞を紹介します。♪「キュン」 (歌:日向坂46、作詞・秋元康、作曲・野村楊一郎)♪♪1キュンキュンキュン キュンどうしてキュンキュンキュン キュンどうしてI just fall in love with youキュンキュンキュン 切ないキュンキュンキュン 切ないYou know , I can't stop loving youSunday なぜなんてMonday 聞かないでTuesday きっと 理解できないだろうWednesday 毎日Thursday 見かけてFriday 思い続けてきたSaturday もっと会いたい なんて不思議なきっと僕は 声を掛けられない目と目が合うと 胸が締め付けられる電車の窓 手鏡代わりに春の制服 そっとチェックして腕に巻いてた 真っ黒なヘアゴムでポニーテールに髪を束ねた「かわいい」(小坂菜緒のささやき)君のその仕草に 萌えちゃってあっという間に 虜になった静電気みたいに ほんの一瞬でビリビリしたよ何も無かったように さりげなく遠い場所から 見守っていようそんな思いさえ 気づいていない余計に君を 抱きしめたくなった♪<日向坂48のデビュー曲「キュン」のセンター 小坂菜緒さんのクリアファイル (LAWSON×日向坂46)>♪2(「キュン」の続き)キュンキュンキュン キュンしちゃたキュンキュンキュン キュンしちゃたI just fall in love with youキュンキュンキュン 愛(いと)しいキュンキュンキュン 愛しいYou know , I can't stop loving youそうさ あの日から ずっと 気になって君のことで 頭がいっぱいだ夜が来ても なかなか眠れないんだよ電車の中に 紛れ込んできたモンシロチョウが 肩に留まった時君は両手で そっとつかまえて開けた窓から 逃がしてあげた「好きだよ」僕にできることは 何でもしよう君のためなら 何でもできる真っ白な心 汚れないように守ってあげたい僕にできないことも 何とかしよう言ってくれたら 力になるのに叶わぬ願いの 独り言さ好きというのは 反射神経そんなことで キュンとするの?君に笑われちゃうね思いがけないタイミングでそう ときめいたこの感情 息が止まるきっと言ってみたってピンと来ないさ僕が勝手に キュンとしただけこうやって人は恋に落ちるのか始まる瞬間君の仕種に 萌えちゃってあっという間に 虜になった静電気みたいに ほんの一瞬でビリビリしたよ何もなかったように さりげなく遠い場所から 見守っていようそんな思いさえ 気づいていない余計に君を 抱きしめたくなった キュンキュンキュン キュンどうしてキュンキュンキュン キュンどうしてI just fall in love with youキュンキュンキュン 切ないキュンキュンキュン 切ないYou know , I can't stop loving you♪ 「きゅんとする」は俗語で、「感情が高まって胸が苦しいようになるさま。激しいときめきやせつなさを覚えるさま」を言うそうです。 一方、「萌(も)える」は、もともとは「草花の芽が出る」という意味でしたが、現在の若者言葉やサブカルチャーの世界では、アイドルやアニメの登場人物などへの好意・恋慕・傾倒などを言い、いわゆる「片想い」の感情に近いものです。 ただ、「萌える」の歴史は古く「万葉集」や、平安前期に紀貫之が選者となって成立した「新撰和歌集」(930年~934年)などでも使われています。 私が好きな「萌え」の歌は、「新撰和歌集」に大江匡房(おおえの・まさふさ)の歌として収められている次の歌です。「春くれば 雪の下草 下にのみ 萌えいづる恋を 知る人ぞなき」 雪に埋もれた下草のように、萌える私の恋を、知る人はいない。というような意味で、まさに「キュン」の主人公の気持ちにピッタリだと思います。 アイドルとは、「キュン」や「萌え」の気持ち、いわゆる「ハッピーオーラー」を多くのファンに、もたせる人のことかも知れませんね。 今の「日向坂46」にはキュンがあり、「NGT48」のデビュー曲「青春時計♪」にはあったキュンが、今のNGT48にはなくなってしまったのは、なぜでしょうね。 私は、「キュン」の歌詞にあった、 「僕にできることは 何でもしよう 君のためなら 何でもできる 真っ白な心 汚れないように 守ってあげたい」 こんな気持ちを多くのファンに抱かせる魅力が、欅坂46(漢字けやき)のアンダーとして長い間苦労した日向坂46(旧ひらがなけやき)の笑顔の影にあるのに対し、NGT48はアイドル・ハンターとの事件をきっかけに、NGT48メンバーの「真っ白な心 汚れといない清純さ」がファンには見えなくなってしまったからだと思います。 もちろん、山口真帆さんのように、真っ白な心をもった子もいたのですが、NGT48は、その子たちに寄り添わなかったのが、とても残念ですね。 日向坂46は、ファンを「キュンとさせるオーラ」を持ち続けてほしいものですね。 日向坂46 / キュン 【初回仕様限定盤 TYPE-A】(+Blu-ray) 【CD Maxi】