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チラシの裏の幻視録

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2008年06月05日
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カテゴリ:最近の報道
こんばんは。

 ようやく国際宇宙ステーション(ISS)に接続され、運用を始めた「きぼう」。
 星出さんらアストロノーツの皆様も、これからが大変ですね。


 ISSについてあまり知られていないこと、その1。

 最近、ある天文台で撮影されたISSの画像が新聞に出ておりました。
 しかし、実は天文台に行かなくとも、地上から肉眼でISSを見ることが出来ます

 ISSが地球を回る軌道や、時間ごとの位置はインターネットで公開されており、我国の(自分の住んでいる場所の)上を通る時間を確認し、その時間に外で空を見上げると・・・・明るく光るISSが空をゆく様を、誰でも見ることが出来るのであります。

 ただ、注意したいのはその時間帯。昼は空が明る過ぎて見えませんし、夜はISSが地球の影に入ってしまうのでこれまたダメです。
 肉眼でよく見ることが出来るのは、空が少々暗く、かつ太陽の光がISSを照らし出す、明け方か夕方です。

 私も、空が開けた田舎に住んでいた頃は、夕方よく仕事を5分程抜け出して休憩がてら外へ見に行きました。
 夕焼け雲の中を金星のような明るい光を放ちながらゆく姿に人類の英知と冒険心を感じ、いつも感動したものです。

 そしてさらに、望遠鏡に100万円程の投資をする経済力があれば、軌道要素を追尾装置に入力することで、個人レベルでもある程度ISSの形がわかる写真を撮れたりもするようです。(「ようです」と書いたのは、自分ではそこまでの経済力と気力がないので、実際に見たことはないから。)



 ISSについてあまり知られていないこと、その2。

 宇宙に出ると宇宙線(放射線)を大量に浴びます。
 ISS船内では、その実効線量当量は1日あたり約0.5~1mSv(ミリシーベルト)と評価されています。
 地球上で暮らす人が1年間で受ける自然放射線は平均2.4mSvですから、ISSで暮らすと3~4日で1年分の被ばく をすることになります。

 原発労働者(放射線作業従事者)の被ばく線量の上限は、年間最大50mSvかつ5年間で100mSvと定められており、通常は1日に1mSv(特別に2mSvとされることもある)として管理されています。
 放射線作業従事者は放射線管理区域でたくさん放射線を受けてしまったら、その後は上記の年間・5年間の上限を超えないやうに屋外作業にまわされることもありますが、ISSではそうはいきません。
 ISSに2~3ヶ月もいると、放射線作業従事者の法定値を超えてしまいます。

 実は宇宙飛行士は原発労働者どころではない被ばくをしているわけですね。



 実は先週末にNPO・放射線安全フォーラムの「宙(そら)の放射線安全」の講演会に参加してきました。
 そこでは、宇宙飛行士の放射線被ばくをどうするかについて、熱い議論が交わされました。

 「職業なのだから現在の法制度の延長線上に規制を設けるべき」

 「いや、宇宙飛行士は放射線以上の危険を冒している、ある意味『ボランティア』。」

 「しかし、将来的に人類が他の星やスペースコロニーに住むときにはどうするのか?」


  ・・・なんだかSFな話ですねー。




 ちなみに、六ヶ所再処理工場の周辺住民が同工場の運転により受ける実効線量等量は、年間0.022mSvと評価されています。





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最終更新日  2008年06月06日 00時52分24秒
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