チラシの裏の幻視録

おはようございます。

　折角寝ていたのに、「ドロボー!　ドロボー！」の声ですっかり目が覚めてしまいました。
　玄関から出てみると、ドロボーさんも家主さんも影はなし。追いかけていったのでしょうか？

　毎晩毎晩、騒がしい町でありますよ。


　さて、前回書込みの件ですが、事の経緯はこのようなものらしいです。

・小学校の職員室のある教師（20代）の机の上に、教職員組合への配布用に反原発集会のチラシが置かれていた。

・教師は組合の文書の配布担当だったが、これをクラスの児童に配るものと勘違いした。

・組合員に配る他の書類と共に、クラスの児童に配布してしまった。

・その後、教職員側はあわてて各家庭をまわり、回収を行ったが、そのうちの一枚が議員の手に渡った。

・議員は市議会の一般質問でこの件について問質し、教育委員会が回答した。

・原子力関連、と言ふことでマスコミが飛びつき、全国ニュースとなってしまった。


　20代教師の若さ故の過ちなのでしょうが、このことで傷つく子供がいるかもしれない、位は考えて頂きたいと思いました。（本統に間違えて配ったのであったとしても、その行為自体に疑問を持たないのが少々怖いです。）

　議員の方からしてみれば、公正な教育の場であるべき学校で、このようなチラシが配布されたのはどんな意図があってのことか、と確認したかっただけのことだと思います。
　彼は、別にマスコミに大きく取り上げてもらおう、とか、その教師を非難しよう、と思って質問したわけではないでしょう。
　私の住むところの隣の自治体の議会でも、市民団体と住民の地域住民の間のいざこざがとり上げられたことがありますし、このくらいは普通のことです。

　問題はこれを全国に向けて報道したマスコミ。論調は特に誰を責めると言ふわけではなく、淡々とした書き方でした。・・・が、私めなどは、「こんな小さなことまで全国で報道する必要があるのか？」と感じました。


　結局、子供も傷つき、教師も（大げさに報道されたことで）傷つき、議員も非難のメールで困る（傷つくような人ではない）、ということになってしまったわけですね。