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カテゴリ:原子力
こんばんは。
最近の報道によると、新潟県観光協会が中越沖地震で被災した柏崎・刈羽地区の状況や原子力発電所の視察を行おうとしたところ、地元原子力反対派の一部から「待った」がかかり、取り止めになったとのこと。 視察の目的の一つに「世界最大の原子力発電所を観光資源として生かせないか」があったことが問題視され、「運転再開を後押しする行為」との批判があったらしいですね。 しかし、この「待った」は、地元の方にとっては複雑な心境のようです。 県の観光協会が柏崎地区を訪れる目的は、発電所の視察だけではなく、町の(観光資源の)被災状況の確認も含まれていました。 原発のみならず、地震で倒壊した家々や文化財の状況を確認し、今後の観光の戦略を練ることが観光協会の主要目的のはず。 マスコミによる赤方偏移フィルターのかかった映像ではなく、「実際の被害はどの程度だったのか」を、直接現場を見ることで知っていただくことは大切なことだと思います。 「発電所が観光資源になるか否か」は実際に現場を見た上で判断していただくべきだと思います。 現時点ではいつになったら運転再開できるのかさっぱり解らない状態ですから、「運転再開後の発電所」ではなく、「耐震性強化工事を行っている発電所」とか、最悪の場合は「廃炉工事中の発電所」(あまり考えたくないけど)として観光に使うことも出来るかも知れません。 観光協会の名の下に現場を見ることさえ許さない、と言ふのは行き過ぎではないでしょうか。 この点については、地元の方も少々困っている模様。 私の個人的な知人でもある某市会議員のブログには、「原発反対の立場の方からお聞きした話」として、次のやうな一文があります。 > 賛成、反対は別にしても、現在の原子力発電所の見学に多く方が >市外から訪れてもらうことは経済の活性化のために好ましいと思っ >ているものの、反原発3団体の申し入れにより、経済的損失がでた >という。 さて、新潟県柏崎ではこのような様子ですが、海の反対側の福島の双葉郡では大分状況が異なります。 十数年前、初めて双葉郡のある駅に降り立った私は目を疑いました。 駅のホームによくある、近隣の観光名所や史跡を記した看板。 その「名所・旧跡」の欄には、「原子力発電所 ○km」と書かれていたのであります。(ひょっとすると、柏崎や刈羽の駅にも同様に書かれているのでしょうか?) それだけではなく、駅前や町役場前のモニュメントにも「原子力」の文字。街なかの本屋/旅行代理店、パチンコ屋の名前まで「アトム」「ATOM」。 極めつけは、町のお菓子屋で売られているお土産です。 原子力発電所の絵柄が刻まれた「最中(もなか)」、その名も「大熊 原子力最中」!。 「原子力最中」 でありますよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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