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カテゴリ:試作、試験関係
こんにちは、高畑です。
ご無沙汰しております<m(__)m お問い合わせで多い「古材風の鉄サビなめらかを補修する方法」を試してみました。 古材風の鉄サビなめらか → 【T-30N】、【T-15N】、【T-5C-180】 etc. 我が社の鉄サビなめらかは独自の製法で、現場での再現が不可能なためタッチアップに使用できるものをご案内することが出来ません…(;O;) 現場で加工をした切り口の部分、水をこぼして色が抜けてしまった等の補修には「似たような色味の塗料を塗ってほしい」とお願いする他ありませんでした。 今回使用するのはターナー色彩様の「オールドウッドワックス」の中にある「スモークグレー」です。 色々試しましたが、鉄サビなめらかの色味に一番近いのはこの「スモークグレー」でした! 布で塗り込んでいこうと思います。頑張るぞ! 色んなパターンのタッチアップを試していこうと思いますよ~(^○^) 先ずはよくある「切り口」の部分! カットをするとこのように木の中身である新しい雰囲気が出てます。 この時に使用したのは5mmの板ですが15mm30mmと厚めの板だったり、薄くても使用用途によっては確かに気になりますね…! 先ずは塗料が表面につかないようにマスキングテープで養生。 布にワックスを取り、塗り込んでいきます。 ※手は汚れるので軍手・ビニール手袋をしましょう! 塗布が終わったら養生を剥がして完成! どうですか?かなり馴染みましたよね!! 塗料の容量が大きいのでタッチアップのためだけに調達するのはもったいない気もしますが、多種多様な場所・場面で使う事が出来る優秀なWAXなので重宝しそうです。 お次は「板の端が白い板&水に濡れて色抜けした」部分 【左】板の端が白い板 →通常商品に入っているものですが、どうしても気になってしまうという場合は塗装することも可能です! 【右】水に濡れるなどの要因で色抜けした板 →使用しているとうっかり水をこぼしてしまった…!なんてこともあるかと思います。 水に濡れると写真のように古材風の雰囲気がなくなってしまいます。 通常商品には入っていない例外ではありますが補修試験しますよ~! 色が抜けた箇所にワックスを塗布していきます。 かなり伸びが良いので、付け過ぎないように量の調整をお願いします! なるべくワックスと元の素材の境界をぼかすように擦り込むのがポイントです! 完成です!どうですか?結構解らなくなりました! これで悪目立ちすることはなくなりましたね! お次は「サンダーペーパーで削りすぎてしまった」部分。 鉄サビなめらかだけでなく古材にも言える事ですが、表面の部分しか古材風・古材の雰囲気はついておりません。 ツルツルにしよう!とペーパーをかけていると、ついつい削りすぎてしまって 元の木材の色が出てきてしまった、なんてことも。 さて、やるぞ!と補修したものがこちら。 …あれ!?ほとんど変わって無い? そうなんです…ペーパーで削った箇所はツルツルになりすぎていて、そこに「塗り込んでいくタイプ」のWAXを塗っても、塗料が入り込む凸凹がないため色が上手くのりませんでした。 今回のテーマである「元の色味になじませる」というタッチアップ効果は出ませんでしたが、通常の目的で使用すればツルツルな材料でも素敵な雰囲気になること間違いなしです! ペーパーをかける際は様子を見ながら加減して作業してみてください! 少し気を付けるだけでトラブルは回避できるかと思います(^^) やってしまった…!って時は不良部分を切り落として乱尺として使うのも手ですね! 切り口などのちょっとした部分であれば全く問題はないのですが、 経年変化する事で元の部分とタッチアップの部分に差が出るのかどうか、 また試験をしてみて報告出来ればと思ってます。 ※経年変化が起こると材料の色味が変わっているはずなので、経年変化後に補修を施す時は今回とは別の方法を模索する必要がありそうです(;O;) 【2020/7/17追記】 タッチアップ試験をしてから1年半以上経ちました! とてつもなく今更ですが、材料がどう経年したのかを報告します。 元の素材は経年変化で黄色っぽくなりましたが、WAXでタッチアップした部分は変化が余りなく、差が出来ていました! 切り口面などの小さな部分には持って来いですが、写真のように大きな面積へタッチアップされる場合は目立たない場所へ使って貰うなどの工夫が必要そうです! 以上、タッチアップについてでした。 ではでは~! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.07.17 16:03:48
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