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カテゴリ:映画☆観劇☆スポーツ観戦
サヨナラ(Sayonara)ロケ地巡りpart.1からのつづきです。
マツバヤシ歌劇団のレビュー公演の場面 英語版のWikipediaではヒロインの紹介文が、 “performer for a Takarazuka-like theater company”となっている。 確かにそれは間違いではないが、この映画に協力しているのはOSKで、ヒロインのトップさん以外の出演者は当時のOSKのメンバーのようだ。 (ベイリー大尉のカノジョのクミコさんもOSKメンバーではないかも) オープニングクレジットでは“SHOCHIKU KAGEKIDAN GIRLS REVUE”と書かれていた。 マツバヤシ=松林、 松竹の「竹」が「林」になったのね。 撮影当時にOSKが本拠地にしていた劇場は千日前にあった大阪劇場。 大階段があるかなり大がかりなセットでレビュー公演が行われているので、常打ち小屋の大阪劇場で間違いなさそう。 現在の千日前商店街 なんばグランド花月の100mほど北。今はもう劇場はなくて、跡地は〈なんばオリエンタルホテル〉になっている。 母に「大阪劇場って知ってる? 大劇(ダイゲキ)というのかな」と聞くと、「知ってるよ〜 千日前にあったダイゲキやろ。あそこで美空ひばりの公演を観たよ」と言っていた。 ♪ ♪ ♪ “出待ち”した甲斐があって、トップさんと逢えることになったケリーさん宅周辺 ケリーさん宅は京都白川の一本橋(行者橋)のまん前。 左側の白い建物あたりがケリーさんのお家“House by the canal”があった場所。 御所、お寺の境内という歳月の影響を受けにくいところとは違い、都市の生活圏内の場所にもかかわらず、59年前とさほど風景に変わりがないことに驚いた、もちろん建築物は変わっているし植栽も違っている。しかし、家の並び、道のつき方、橋の形状などおおまかな景色は映像にある59年前と変化していないように思えた。 マーロン・ブランド扮する少佐が買物しながら歩いて来る古川町商店街の細い路地もそのままだ。 左奥が古川町商店街のアーケード。 映像ではエキストラの人々がたくさんいて、川では友禅流し、橋のたもとには大原女さんと京都テイスト満載に仕上がっていた。 でも〈キャンプ神戸〉の近くということなのよね〜 ケリーさんは京都から新快速に乗って通っていたのかと想像しちゃう 少佐を乗せたタクシー(『ヤサカ』と文字があるのでヤサカタクシーでしょう)は、東大路通のほうからこの橋を渡り、 知恩院古門前を左折して一本橋のたもとに停まる。 白川沿いは一通だから、今その走り方をすると京都府警にキップをきられちゃう。 古門をぬける華頂通はタクシーの通行が多い通りだ。 古門をぬけて突き当りには知恩院。青蓮院門跡や円山公園にも近い。 この一本橋(行者橋)は、今もドラマによく登場する京都ロケの鉄板場所。 ここのシーンは、後に2度出てくる。 ♪ ♪ ♪ 足取り軽く、トップさんとの茶会デートにやってくる場面 ここが最後まで場所を特定できなかったところだった。 池の中の島から歩いて来る。後ろには鳥居がある。 京都で池といったら大沢池、広沢池、あと平安神宮の神苑とか。 ロケが多いといったら大覚寺なのでイチかバチか大沢池に行ってみたら、鳥居はあるけどどうも違う。大覚寺ではなく龍安寺だった。 龍安寺の鏡容池 これだと向こうの鳥居が見えないな。 映像では両側に池がはっきり映るが、今は緑がうっそうと茂ってしまい、橋をセンターにすると池がわかりにくい。 少しずらしてみると、 南西側から鏡容池全体を見た写真。 辯才天の鳥居がある中の島はこんもりと緑に覆われている。 池がわかるとその後のシーンもすぐに判明した。 龍安寺勅使門への石段。 開かずの扉の勅使門の向こうは方丈庭園、有名な石庭がある。 ♪ ♪ ♪ 〈な〜んちゃってJAPAN〉レベルが最高の場面。 嵐山の渡月橋を背にして二見浦の夫婦岩を見つめる、、、 ここは主役カップルのセリフが耳に入らぬくらいおかしくて(爆笑) 「結婚した2つの岩を彼女と見てきたんだ」と嬉しそうに報告する少佐に、「はっ??」と完全疑問顔のベイリー大尉。大尉だけではありません、この場面を見た日本人はみんな「はっ??」です。 ハリウッド映画なんだから仕方がないと納得しようとしても、桂川が伊勢湾に流れ注いでいるような図はねぇ、、、笑っちゃう。 背中側の景色は、 中ノ島から見た渡月橋。 ここに主役カップルが立っていて、 目の前の景色という二見浦の夫婦岩が映し出される。 渡月橋が有名すぎるから、そこから夫婦岩を見られてもねぇ〜 ゴールデンゲートブリッジを背にして自由の女神を見るようなもんよ。 渡月橋のシーンは終盤近くにもう一度出てくる。セットで夫婦岩も再び(爆) 夫婦岩には少佐のボディダブルがいる。 超有名な渡月橋を使ってしまったので日本人が見ると違和感アリアリになってしまったが、この橋の景色が美しいと思ったから使いはったんやろね。 part.3につづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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