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カテゴリ:日帰りのお出かけ(関西)
龍安寺の東南、立命館大学衣笠キャンパスの南隣にある等持院。
足利将軍家の菩提寺で、初代将軍足利尊氏のお墓がある臨済宗天龍寺派のお寺だ。 (11月24日撮影) キュッキュと鳴る鴬張りの廊下を歩いて眺める紅葉もいい。 ずばり穴場です。 人が少なくゆったりと見学でき、なおかつ室町時代を肌で感じることができる。 方丈の東側にある霊光殿には、足利将軍家15代の将軍のうち5代と14代を除いた13名と徳川家康の木像が安置されている。かなり大きめの木像がずらっと並んでいるのは壮観だ。 (霊光殿内は撮影禁止) 足利メンバーの中に家康がいるのはしっくりこない。 木像前のお賽銭が多いのが家康だというのも何だかねぇ。 夜中に足利義満あたりから、 「ここはうちの縄張りなのに、何でおまえが1番賽銭多いんだよ、意味わかんねぇし!」 とツッコミ入れられてそうだ。 7代将軍の像が小さく、お顔が幼いのが気になった。 7代将軍・足利義勝は将軍職在任1年に満たず、10歳で亡くなっている。 室町幕府は240年と長い期間だということをどうも忘れがち。 歴代将軍の木像で、「室町時代は長いんだ!」としっかり頭に定着したかもしれない。 方丈の北側は、 回遊式の庭園で、その一角に、 足利尊氏の墓の宝篋印塔がある。(↑写真左端) えっ!これですか、、、というくらい奥ゆかしいお墓だ。 足利将軍ゆかりの寺では、鹿苑寺(金閣)慈照寺(銀閣)という超メジャー級があるけれど、初代ゆかりのここ等持院は、心静かに〈秋の京〉を満喫できる。 この静けさは、足利尊氏という人の評価とリンクしてしまう。 幕末の尊王攘夷運動激しき頃は、初代2代3代の木像の首が三条河原にさらされる「足利三代木像梟首事件」が起きる。「尊氏=逆賊」というわかりやすいシンボルだったのだろう。 幕末のドラマを観ると、そのエピソードがちらっと描かれることがあったけれど、ここ等持院の木像の首だったとは知らなかった。 紅葉というキーワードだけで訪問したが、歴史的に中身の濃いお寺さんだった。 拝観料は500円。 私は嵐電の等持院駅の南、一条通沿いのコインパーキングに車を停めて歩いたが、境内に停める事も可能だった。その場合は受付にナンバーを告げる必要がある。 立命館大学内をぬければ龍安寺から5分ほどで、仁和寺、妙心寺も徒歩圏内。 桜の季節に、龍安寺の石庭、等持院、仁和寺の御室桜、妙心寺退蔵院、法金剛院という桜フルコースも良さそうだ。 御室桜は遅咲きなので難しいかな。 等持院 京都府京都市北区等持院北町63 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.05.10 23:41:49
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