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カテゴリ:ドイツ語
ドイツでの生活を通じて、自分自身の中で大きく変わったことがある。何といっても、「外国人」としての気持ちがわかるようになった。こればかりは、日本にいるときには分からなかった感覚だった・・・。
さて、ドイツはイギリスやフランス、アメリカに比べると、有色人種が少ない。ミュンヘンだと、特に白人ばかりの国だ。でも、ドイツは、日本のようにホモジニアスな国ではない。 実はドイツはヨーロッパでも有数の移民受け入れ国である。ドイツの「移民」については、2011年調査では、ドイツの人口8175万人のうち1596万人(19.5%)について、移民としての出自がある(※この数字はドイツ籍を取得している移民も含んだ場合である)。すなわち、ドイツの住民の5人に1人は何らかの移民としての背景を有している。 ドイツ国籍を取得している人も多くて、うち877万人(10.7%)はすでにドイツ国籍を取得している(bpb, 2011)。 また、移民としての出自を持つ1596万人のうち約67%は自分自身が外国から移住してきた第1世代であり、ドイツの「移民受け入れ国」としての歴史は比較的浅いと言える。 【移民の世代分布】 35.6%・・・第1世代の移民(外国籍) 31.4%・・・第1世代の移民(ドイツ籍取得) 23.5%・・・第2世代以降の移民(ドイツ籍取得) 9.5%・・・第2世代以降の移民(外国籍) 【移民の出身国】 ドイツの場合、移民の多くはヨーロッパ出身である。1596万人のうち69.3%にあたる1069万人がヨーロッパ出身である。(ちなみに、もとドイツ籍の海外移住者の子孫が東欧などからドイツに戻ってきている場合も含む) 移民の出身国としては、国籍別では、 トルコ・・・・・18.5% ポーランド・・・9.2% ロシア・・・・・7.7% カザフスタン・・5.8% イタリア・・・・4.9% のようになっている。ここまでのデータはBevölkerung mit Migrationshintergrund I 参照 たとえば同じ移民受け入れ国でも、英国の場合は旧英領であるインド(11.9%)やパキスタン(5.8%)などからの移民が多い(Guardian, 2012)。またフランスの場合は旧仏領の分布の関係などのため、アフリカからの出身者が多くなっている。 ドイツの場合はトルコ系が最も多いが、他にも東欧や南欧からの移民も多いことがわかる。ということで、ドイツの移民については、やや若手の白人が多い、ということが言えるかもしれない。 ドイツ社会では、有色人種は少ない感じだが、だからと言って、移民を受け入れていないわけではない。特に東欧や南欧からの移民が多くなっていることは、最近のドイツの移民事情について特徴的だと思う。 続く・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.03.03 02:40:26
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