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August 15, 2024
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カテゴリ:ミステリー三昧
 原稿を受け取るために、作家の辻村園子を訪れた入江伸子は、赤ん坊を抱いて人生相談に押しかけた若い女性に出くわします。
 彼女に対する辻村のアドバイスは「あなたの選んだことはあなたが最後までやりなさい。ただし、子供を道具にしてはいけない」。

 翌日、伸子は刑事の訪問を受けました。若い女性は自宅の部屋で殺され、赤ん坊は行方不明だというのです。



 伸子は、赤ん坊のために怒り、心配し、奔走します。事件が解決すると、最後まで自分の選択に責任を持つことのできなかった女性を、絶対わかりたくないと考えます。

 辻村の忠告にも、伸子の怒りにも同調できます。

 岡嶋二人の短編集『ダブル・プロット』から。
 岡嶋二人は、ペンネームそのままの2人の共著によるミステリー作家です。1975年デビュー、1989年解散後、徳山諄一氏は逝去されましたが、井上泉氏は井上夢人のペンネームで活躍中です。多彩なテーマ、豊富なアイディアで知られます。
 1989年刊行の単行本を文庫化した短編集ですが、30年以上経て色あせない内容を持っています。

                参照元:岡嶋二人『ダブル・プロット』講談社文庫
 





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Last updated  August 15, 2024 12:00:28 AM
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