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イスラム教の聖典『コーラン』に次のようなことが書いてある。 「(ユダヤ教徒はイエスを)どうして殺せるものか、どうして十字架に掛けられるものか。ただそのように見えただけのこと。・・・彼らは断じて彼(イエス)を殺しはしなかった。』(井筒俊彦訳、岩波文庫) イエスについて書かれた本は『新約聖書』だけではないのである。『新約聖書』が信用できて『コーラン』が信用できないとする根拠はないだろう。 2003年に出版された小説『ダ・ヴィンチ・コード』を原作とする映画が5月に公開され、ちょっとした騒動になっている。この小説の種本と言われているのが『聖なる血脈、聖なる杯』(マイケル・ベイジェント、リチャード・レイ、ヘンリー・リンカーン著、センチュリー、1982年)。イエスには妻がいて、それはマグダラのマリアではないか、という仮説を打ち出したのはこの本である。 イエスは紀元30年頃に処刑されたことになっているが、彼は十字架に掛けられることなく、少なくとも紀元45年までは生きていたとする話も『聖なる血脈、聖なる杯』は紹介している。しかも、本当にユダヤの「王位継承者」だった可能性があるともいう。 コーランがまとめられたのは7世紀半ばだと言われているので信頼度に問題があるのではないか、という意見もあるだろうが、新約聖書が編集されたのもイエスが死んでから300年以上の後。今から300年ほど前というと、徳川綱吉、吉宗の時代である。 「そんな昔の話、どうでもいいではないか」という声が聞こえてきそうだが、イエスの「血脈」が今でも続いていると信じ、イエスの子孫を王とする国をパレスチナにつくりたいと思っている人がいたとするならば、しかもそれが権力を握っている人たちだったならば、無視できる話ではない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/05/22 11:32:29 AM
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