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カテゴリ:パワーポリティックス非公式情報
チベットでの暴動を中国政府が鎮圧する際、少なからぬ死者が出たようだ。こうした行為に反発、アピールの手段として聖火リレーが妨害されているらしいが、そうした抗議活動で中心的な役割を果たしているとされているのが「国境なき記者団」という非政府組織で、フランスで1985年に設立されている。「国境なき医師団」のパクリのような名前だが、その実態は名前以上に胡散臭い。
この記者団、なかなか美しい看板を掲げている。人権を守り、言論の自由を擁護することを目的としているというのだ。が、資金源を見ると首を傾げたくなってしまう。ほぼ四分の一ほどが個人からの寄付なのだが、その中でも大口の寄付者には興味深い名前が並んでいるのだ。ヘッジファンドで世界中を荒し回り、ウォール街の投資先として魅力ある国に作り替える作業を続けてきた投機家ジョージ・ソロスのソロス基金、反カストロの姿勢が鮮明なCFC(自由キューバ・センター)、CIA(中央情報局)の秘密工作では常連のNED(ナショナル民主主義基金)である。堂々とこうした名前を公表しているのはある意味、天晴れ。無神経ともいえるが。 国境なき記者団の創設者、ロベ-ル・メナールがCFCから資金を引っ張るときに交渉した相手はオットー・ライヒ。ロナルド・レーガン時代にはコントラ(ニカラグアの反革命ゲリラ)を支援、操る秘密工作に深く関与していた人物で、ラテン・アメリカの軍人を訓練してきたWHINSEC(治安協力西半球訓練所)にも関係している。 この施設はかつてSOA(アメリカ大陸訓練所)と呼ばれ、この施設の出身者が母国に戻ってから軍事クーデターを引き起こし、反対派の弾圧、虐殺を指揮してきたことで悪名が高い。そこで「暗殺者訓練所」というあだ名もつけられている。人権を守ろうとする意識の薄い人たちだとは言える。 2002年にベネズエラ政府をクーデターで倒そうとしたチームの一員としてもオットーの名前は挙がっている。その時の仲間にはネオコン(新保守)でイラン/コントラ事件でも一緒だったエリオット・エイブラムズも含まれていた。CFCの幹部、フランク・コルゾンは別の反カストロ組織、CANF(キューバ系アメリカ人ナショナル基金)を指揮したことがある人物だ。メナールの組織、つまり国境なき記者団がキューバを重要ターゲットにしているのは当然なわけである。 イラク侵攻作戦後、アメリカではウォール街と深い関係のあるグループと親イスラエルのネオコン/シアコン(神保守)との間に亀裂が生じている。国境なき記者団は両グループと関係があったようなので、その対立が今の状況に反映されているはずだが、それに関する情報は得ていない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/04/25 12:14:24 PM
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