|
テーマ:今が旬の話(414)
カテゴリ:カテゴリ未分類
市民に呼びかけ、テロリストを選挙で選んで高い地位につけたり、誉めそやしたり、褒美を与える事をやめ、排除させるというのは、道理に適っている。だが、われわれは「われわれが選挙した政府の高官や、その助言者や、その知識人の取り巻き、その依頼人を地球から取り除く」べきだった、というつもりはない。あるいは、われわれ自身の政府や他の西側の政府を、テロ犯罪を行ったとか世界中でテロリストを支援したという理由で潰すべきだ、とも言わない。そうしたなかには、かつて友好国で同盟していたのが、米国の命令に従わなかったために「テロリスト」の仲間入りをさせられた者がある。サダム・フセインや多くの彼のような人である。しかしながら、我々が支援する過酷で残虐な政権下の国民を、こうした責任を取らないと言って責めるのはフェアではない。はるかに恵まれた環境下にある我々だってやっていないのだ。』
『「西側の文明」については、多分ガンディーのものとされている言葉を聞く事だ。「西側文明は?」と聞かれて、彼は「いい考えかもしれんな」と言ったのだ。』 『もちろん、沈黙の服従を要求する連中は出てくるだろう。われわれは極右からそれが出てくる事を予期する。少し歴史になじんだ人であれば、左翼の知識人の一部からもそれが、いっそう毒のある形で出てくる事を予想するだろう。しかしヒステリックな喚き散たしや嘘に脅かされぬこと、真理と、正直さと、自分がすること、あるいは、し損なうことによる人間への影響を懸念する道、を踏み外さぬようにすることが重要である。すべて自明の事ばかりだが、心にとめておく価値はある。 自明の事実を乗り越え、われわれは一つ一つの問いに目を向ける。調べ、行動するために。』 『ここには非常に克服し難い障壁がある。幻想と自己欺瞞の複雑なシステムがあって、それがほとんどの議論や討論の所与の枠組みとなっている。この幻想と自己欺瞞のシステムに参加しない限り、あなたの発言は不得要領なものに受け取られるしかない』(最後のみあとがきの抜粋より孫抜粋) 文春文庫 N・チョムスキー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.05 02:49:28
|