《1995年、アイコ(vo)、福村貴行(g)、石坂義晴(g)を中心にLucy Van Peltとして結成。97年、インディーズより『in Harmony』を発表。98年「シトラスe.p」でメジャー・デビューを果たし、バンド名をadvantage Lucyに変更した。99年福村が脱退。2000年からは活動の場をインディーズに戻した。ネオアコを起点としたギター・ポップを奏でるバンドで、アイコの透明感のある歌声が印象的。05年より、アイコと石坂義晴の2人組として活動している。》~CDジャーナルより~
3年連続で行っていたADVANTAGE LUCYの年末恒例のワンマンライブが今年は無いと知って、心の中がポッカリ空いてしまった。残念。ルーシーと共に年を明けたい、年を明けるというケジメみたいなものが、私の頭の中にしっかり出来上がっていたものだから。
無いものは仕方がない。12月28日(水)には「きこえる・シンポジウム」のエコ・音楽イベントとして下北沢WORKSHOP LOUNGE "SEED SHIP”に出演するみたいで、これを見るというのも考えてみたけど、仕事なので行けるかどうか分からないです。
2008年にリリースされた『飛び立った7頭の蝶たち』以来アルバムも出ていなくて、今年は新作出るのかなと期待していたのだけど、出なかったですね。今は1999年にリリースされた『ファンファーレ』を聴いている状態です。このアルバムは廃盤になっていて今は入手出来ないはず。2年前頃、たまたま寄ったブックオフで見つけた中古を買ってきたのです。
何と言っても大名曲の「シトラス」が入っている『ファンファーレ』。
流麗なギターポップのメロディーのラインが完璧。淀みなく流れる川のような、的確なリズム、コード進行、このシトラスというカモメに乗って、うららかで澄み切った世界へ連れて行ってくれる。そんな世界観。寂しさと優しさがジワっと伝わってくる世界観でもあって。
《
シトラス》
♪遠くよりも 遙か遠くへ
街の影も やがては消える
銀色の霧の彼方は奇跡へと続く
迷ったカモメは瞬く合間に海へ戻った
振り切った想いにさよならと告げて手を振る
波がもつれて 西陽と跳ね上がる
ススキは風に まかせて揺れる
銀色の霧は安らぐ息吹きに変わる
今まだ「また会おう」って言えない弱さが
でもきっといつかは移り変わる季節の中で
優しさに気付くと思う♪
「真昼」「カタクリの花」「smile again」と続く流れも好き。
アイコさんの二重ヴォーカルによるコーラスとコンピュータプログラミングの絡みが美しい「真昼」、日本語の美しさを再確認してしまう「
カタクリの花」、軽いビートながらしっとり感があって爽やかな「
smile again」。
英語詩の「
so」の高揚感にも圧倒される。
ノイジーでヘヴィ。ロックなルーシーここにあり。
いいアルバムだ『ファンファーレ』。
やっぱり行こうかな、WORKSHOP LOUNGE "SEED SHIP”。仕事早く切り上がったら、当日券狙いで下北行ってみる!?らぶちゅうにゅうしたい!!!ww